私学の価値1: 均質性の中の多様性   

それでは、なぜだか勢いで書き始めてしまった、私にとっての「私学の価値」シリーズ(←ほんとか?)第一弾、いきます。

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私学の価値の中核をなすものは、「均質性の中の多様性に価値がある理由」に書いたことに尽きると思っている。つまり、「チャネル」の作りやすい環境。

○○大学何人合格、なんていうことだって、別に、その大学に進学できたということが大事なのではなくて…いや、もちろんその個人にとっては大事なことなんだけれども、わが子がその、「何人」に入るかどうかはわからない。公立中からは、将来その大学にいく人が少ない/ほとんどいないかもしれないが、進学先は結局のところ本人次第。本人がしっかりしてれば、それなりの高校へ行き、そこから(あるいは予備校の力を借りて)○○大学へは行けるかもしれない。結果はいずれにせよ保証されていないし、公立中にいったって同じかもしれないし、あてにはならないのだ。

学校として確実に違うことは何かといえば、結果として○○大学に進む人が何人揃っていたという、その密度、雰囲気。だからこれも、「均質性」のひとつの側面なのだ。

私立中で「均質性」が確保できる理由は、改めて言う必要もないけれど、選抜試験があるということがひとつ、そして学校にはカラーがあるということがもうひとつ。

この二つの要素のうちで、案外大きいのが後者だと思っている。もちろん基本にあるのは選抜試験であって、ある程度より下の学力の子がいないということは、均質性の確保にも、ぶっちゃけ授業のやりやすさにも、すごく効くのではあるけど、どの学校もそこから上というのは「こんなとこまで?」というほど幅広く存在するものだし、イメージにあるほどきれいに「輪切り」されているわけではない。「輪切り」という意味の均質性であれば、今いるような、大手塾のクラスのほうがたぶん優れている(笑)

私学はそれぞれ、よって立つところ、目指すものがあって、それを継続的に育てている。そうしようとしているということもあるし、それを了承して(あるいはあこがれて)そこに入ってくる子たちがたくさんいるから、そういう「空気」を守り育てていきやすいわけである。先生の採用も学校が行うことができ、異動が少ないということも大きい。

実際のところ、公立中ごとの違いというのもある程度あるものだけれども、それはとても捉えにくい。明文化されていないし、先生により、たまたま集まった生徒のうち突出した何人かにより、年毎にころころ変わるものだ。

またろうが小学校高学年になったとき、実は近くの公立はたいそう荒れている(窓ガラスが割られるとか警察が来るとか)と評判で、女子の親の中にはそれを聞いて急遽受験させた人もいたようだ。うちはそのころ、またろうを受験させようなんてことは完璧な不可能事だと思っていたので考えもせず、そのまま公立中に進ませたところ、またろうが入学した年には、校長も変わっていて、その荒れていた首謀格の学年もちょうど卒業し、嘘のように静まっていた。

公立中の「特徴」は「たまたま」のことであって、数年後はまた別。あてにならない。

たとえば、JGには明確なカラーがあって、自分は自分、他人は他人、自分の頭でものごとを考えて決める、世間様のいうことは気にならないみたいな。あれ、キリスト教精神ってどういうものだっけ??(^^;;

学校に流れているカラー(というか空気)は、必ずしも学校のパンフレットに書かれているとおりではなくて、でも明確に存在はする。それに合えばハッピー、とことん合わなきゃ公立よりいづらいことになりかねないから、やっぱり実際に行ってみることは欠かせない。行ってみても…結局入ってみるまでわからない部分もあるけど…ま、ある程度は賭けです。

とはいえ、私はJGがどういうところかまったく知らないで、ただ公立中が嫌になって飛び込んだんですよね。我ながらいい加減だなぁ…

私立中に賭けて、負けたら公立中に転校することはできる。逆はふつう、できない。

はなひめの受験では、地理的にも通いやすく、親子でぞっこん惚れた学校が複数あり、それらはうまい具合に偏差値がばらけているので、もう迷わない。前進あるのみです。

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by an-dan-te | 2012-05-09 07:46 | 中学受験 | Comments(15)

Commented by ゆずもも at 2012-05-09 13:11 x
こんにちは。待ってました、このシリーズ(^ ^)

「均質性」ですか。私立出身の友人が同じ事を言ってました。私自身、一度も私立を経験したことがないので、いまいちピンとこないんですけどね。今のところ…。はなひめちゃんみたいにぞっこんな学校が現れればいいなーと思います。まずは実際に足を運んでみようと思います。

あと、アンダンテさんが公立中を嫌いになった理由って何ですか?もし差し支えなければ教えてください。
Commented by ゆずもも at 2012-05-09 13:29 x
過去記事でこの↑理由を読みました。なので返信不要です(^ ^)
Commented by こまち at 2012-05-09 16:49 x
昨日(ようやく)持ち帰った入学式の写真を夫婦で眺めていたのですが、入学式の時にも感じたようにとにかく似たような雰囲気の子が多く、あの1回の入試でこれだけ同じ空気をまとった男子を選抜するなんて作問の先生方はすごいなと感心していたところです(^_^;)
そして、雰囲気が似ているだけでなく、頭の中身、そしてなにより校風の好みが似通った集団なのですが、その集団の個々を見ると一人一人が何かのスペシャリストで、各自が核になるものを持っているせいか他者に対して非常に寛容なんですよね。まさに、均質な集団であるからこそ多様性が容認されるのでしょう。小学校時代に興味の対象が友達と違って苦労した息子も「小学校ではあり得ないね」と感心しています。

我が家は夫婦ともに高校まで公立でしたが、公立の雰囲気はもうメンツ次第の運任せという側面が確かにありますよね。そういう意味で、必ずしも子供にピッタリの学校に進学できるという保証はない(希望が叶うかどうか以外に、やはり入ってみないとわからないので)ものの、運任せにするよりは、はるかに高い確率で我が子に合う環境を得られる機会となるのが中学受験なのかな、と考えています。
Commented by yasmin at 2012-05-09 19:02 x
こんばんは。はじめまして。
小4男子の母です。
私は小学校からずっと私立です。中学受験はしています。小受リベンジカトリック校です。小学校はすべりどめ的な学校でしたので似たような友達がたくさんいました。保護者も中学受験は失敗してはいけない位の雰囲気が漂っているような。中学に入学して感じたことは私のカラーにあっていないかなと思いましたが、結局は学校のカラーに染まっていたような・・・。色々なタイプの友人がいますが結局まとまると学校のカラーっていう感じです。みんなお互いを認め合っていたのだと思います。
仕事柄、公立小や中学へ足を運ぶことがあります。仕事で初めて公立小へ行ったとき授業中に歩き回っている子ども達がたくさんいたり、逃亡?する子どもがいて驚きました。いわゆる「軍隊式」で過ごした私からしてみたらカルチャーショックでした。でもずっとそれを見ていると慣れてしまうものなんです。慣れるというより「意識」や「感じ方」って人それぞれ違うから、すぐに状況が改善されるわけではないのです。そして公立小、中の特徴はアンダンテさんがおっしゃるように「たまたま」ですよね。本当にくじ引きみたいなものかと・・・。

Commented by mimi at 2012-05-09 19:37 x
我が家の学区はこの辺りではトップクラスといわれる学区なので、さすがに歩き回る子がいっぱいいることはありません(^^;)
でもやっぱり私学受験をしてよかったと思っています。
公立の多様性を学ぶことも生きていく上で勿論重要ですが、私学に入ってお互いを認め合っていける仲間に会うことはやっぱり代えがたいと思っています。

でもカラーに合わないと地獄。しかも6年(--;)

はなひめちゃんみたいに惚れこむ学校があればよいのですが、通っている姉が楽しそうだから行きたいという我が家のケースはやっぱり半分賭けです。
Commented by ocarina at 2012-05-09 20:01 x
通い始めてまだ1か月あまりですが、私学の「カラ―」実感してます(娘の通学する学校は「濃いぃ」学校なので)。
ウチの子の学校の場合、下(附属小)からの子だと「あまりにも濃すぎる学校のカラ―」から脱却したくなって「高校受験」で抜けて行く方もいる(中受で抜けて行く人もかなりいる)ようですが。

うちの子には本当に合っているようで、「毎日学校がこんなに楽しいだなんて、小学校の時には考えられかったこと」と言ってます。

「トップレベルの生徒や平均的な生徒の出口の良し悪し」等々もモチロン気になるところではありますが、
進路については「本人の意向に沿わない道を強制(誘導)されても幸せではない」と思うし、ウチの子の場合、高みを見据えて勉強したければそれが可能な学校なので、あまり心配はありません。

それより、卒業後に子どもに「あの学校に通わせてくれてありがとう」と言われる(思ってもらえる)こと、それが親として「この子に中学受験させたことは正解だったな」と思える瞬間だと思っているので、そうなってくれると良いな、と祈ってます。
Commented by はーちん at 2012-05-10 10:58 x
こんにちは。 2度目のコメントになります。
『前進あるのみ』ですか! いいなぁ^^
私も迷いを振り切って、そう言い切れるようになりたいです☆
早くから塾に行っているお子さんを見て、不思議でした。 そんなに小さな時に私立中学校なんて意識できないだろうし・・・。
親御さんが、「絶対に私立!」って心に決められる何かがあるんでしょうね。
私は未だに中途半端です・・・。 答えなんて出ませんかね?!^^
Commented by an-dan-te at 2012-05-10 12:31
ゆずももさん、
結局のところ、中学三年間の居心地の違い、それからそれが次にどうつながっていくかですね。
ぞっこんな学校に入れればいいけど行けるかどうかはわからないんですが(^^;;

合ってる学校に行ってる人(こじろうとか)は毎日楽しそうだし親は気が楽ですね。
Commented by an-dan-te at 2012-05-10 12:50
こまちさん、
> 入学式の時にも感じたようにとにかく似たような雰囲気の子が多く
すごーく、よくわかります!!
もちろん、またろうの入学式のときも「おんなじ電波がゆんゆん」だったんですけど、あれは入試がどうこういうよりああいう学校だからね…

> 各自が核になるものを持っているせいか他者に対して非常に寛容なんですよね。
これもすごくわかる~
息子さんが、小学校と違ってのびのび快適に過ごしているのがありありと想像できるし、私もとてもうれしいわ(^^) あの、「空気をよめっ!!」って言われまくってたカミオカンデ少年がね~

運任せにするよりは、ずいぶん打率がよくなると思います。
Commented by an-dan-te at 2012-05-10 12:54
yasminさん、
必ずしも、熱望した、最初からあつらえたようにぴったりの学校があるとも限りません。入ってみたらだんだん、なんかしっくりくるってこともありますよね。

公立小では、またろうのときとこじろうのときと、それぞれで学級崩壊を経験していますが、そのときはすごいです…その他のときは逃亡とかはなく、まぁまぁ整然としてるかな。くじ引きですね…
Commented by an-dan-te at 2012-05-10 12:58
mimiさん、
> 私学に入ってお互いを認め合っていける仲間に会うことはやっぱり代えがたいと思っています。
そうですよね~

お姉さんが楽しそうに通っていたらそれは、自分もと思うでしょうね。でも、きょうだいでも個性が違うと、同じがいいとは限らない。ま、入ってみてのお楽しみ?

それはまぁ、惚れて入った場合でもある程度同じですけどね。
Commented by an-dan-te at 2012-05-10 13:00
ocarinaさん、
いやー楽しそうでいいなぁ(^^)
ocarinaさんの娘さんは、濃いぃ学校に惚れて入ったパターンですね。

> うちの子には本当に合っているようで、「毎日学校がこんな
> に楽しいだなんて、小学校の時には考えられかったこと」と言ってます。
(^^)

そうですね、卒業後、子どもがどんな感慨を抱いているのか…
> 卒業後に子どもに「あの学校に通わせてくれてありがとう」と言われる(思ってもらえる)こと
それはもう、サイコーですね!!
Commented by an-dan-te at 2012-05-10 13:03
はーちんさん、
はなひめの場合は、兄たちの受験を見て思うところもあったみたいで、塾に入るときにはもう、中学受験と高校受験についてある程度のイメージを持っていたと思います。

> 親御さんが、「絶対に私立!」って心に決められる何かがあるんでしょうね。
私は特にそうだと思います(今となっては)。
よしぞうはそこまででもないんじゃないかな。
Commented by くるみ at 2012-05-10 14:04 x
私も小学生の塾通いには違和感がありました。あそこまでしなくちゃいけないの?と。地方出身なのでなおさら・・。
でも今は、中学受験させる親の気持ちがよくわかります^^;「近所の公立中でいい」と言い張ってた主人も、「受験させれば良かったかな・・」と言っています^^;

「学校が好きか?」「楽しく学校に通ってるか?」全てはそこですよね?それが可能なら公立中でも何の問題はありません。息子の中学は、そう思ってる子が少ないです。そこが一番の問題なんだと思います。
Commented by an-dan-te at 2012-05-11 20:24
くるみさん、
なんか、もうちょっと「ちょうどいい」中学受験はないもんかなとも思うんですよね。だから日能研じゃなくて…と思うこともあるけど、近所の塾(四年のときいってたとこ)はそれはそれで不満があって、なかなか。

> 「学校が好きか?」「楽しく学校に通ってるか?」全てはそこですよね?
それがうまくいってないとき、親としては見ているのがしんどいですね。

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