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中だるみ上等!! 中高一貫校の生活   

公立中から高校受験、というコースと比較して、中高一貫校の場合の懸念事項としては、まずトップに来るのが「中だるみ」でしょうか(もちろん、本人の懸念事項ではなく親の)。

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高校受験がある場合は、いやおうなしに、成績を意識したり、塾に通ったりして勉強をしたり、進路について比較検討したりというのっぴきならない事態に追い込まれるのに対して、ぬるま湯の中学時代。のびのびと、あるいはだらだらと過ごして、いったい勉強はどうなっちゃってるの?? というか、どうやって大学生になるつもり!? とやきもきすることもあると思います。

今、親の立場で、そういう心配については大いに共感するし、ま、実際、こじろうのことを見ていても、なんぼなんでももうちょっと勉強したらいかがなものだろうかと思わなくもないけれど、その一方で、十分に中だるみできるように私立に入れたんだから、まっ、いいかという気持ちもあるわけです。

自分のことを思い返してみれば、中学のころは勉強する気ナッシングで、本屋めぐりやおしゃべりや…私の場合、部活(弦楽班)にはのめりこんでなかったので、何もカタチになるような成果は残していません。本を読むか、友達と遊ぶかしかしてなかったのだから、親から見たら心配な生活じゃなかったのかなと思うんですが、別段その点については何もいわれなかったな…ありがたや…

よしぞうも、勉強は相当お寒い状況だったらしく、詳細は知りませんが、部活のほかに映画製作とかやってたようです。私に比べればややカタチに残る青春だったでしょうか? いずれにせよ、勉強がおろそかになっていたことには違いがなく…というよりたぶん、私よりヒドかったのではないかと(推測)。

こじろうの場合は、部活にうちこんでいるので親の目からも「がんばってる」内容がわかりやすく、その点、親孝行といえるかもしれません。

でも、実際のところ、青春を何につぎこんでいるか、外から見てわかるような形であっても、そうでなくっても、それはかまわないんです。とにかく何かしら、この中高六年間に、本人的に「いきいきした」生活ができていれば、それはきっとその後の人生を支える柱になってくれると思います。

私は、「たるんでも大丈夫」といっているのではありません。「思いっきりたるんだほうがいい」といっているのです。若い時期に、受験を意識するのでない数年間、この「たるみ」が人生の中で大きな財産になるのです。

ところで、こうしてたるんでいても、勉強に関して後からなんとなくつじつまが合うためには、いくつかの条件があります。

まずひとつは、小学生時代に、基礎知識や、論理的思考や、語彙力・表現力、あるいは効果的な学習の仕方、「がんばる」「積み重ねる」ということがどういうことなのか、そういった広い意味での「学習の基礎」ができていることです。

もうひとつは、中学校で、ある程度まともな、実のある授業が展開されていることです。

そしてさらにひとつは、英数に関してはある程度実際に積み重ねておくことです。

この、ひとつめのところは、私の個人的意見ですが、世間一般で考えられているよりものすごく重要だと思っています。中学校の学習内容は、小学校のときよりもずっと本格化して、数学などに代表されるように抽象度も高くなってきます。しかも、成長の段階からいって、親や先生の言うことを素直に受け入れにくくなっています。この時期に、勉強(の仕方)の基礎から学ぶことと、勉強の内容を学ぶことと、いっぺんにやらなければいけないのは、ほんとうに大変です。

中学受験の勉強をして、ある程度の学校に合格したような子であれば、それに比べるとずっと少ない努力で、学習の「ある程度の積み重ね」ができます。しかも、「中学校でまともな授業が展開されていること」もおそらくは満たされているでしょうから、これはむちゃくちゃ恵まれた条件なのです。

恵まれた条件を生かして、「ほんの少しの努力で」英数に関してはある程度実際に積み重ねておくと、高校生になってから徐々に大学受験について考え始めたときでも、スムーズに入っていくことができます。このせっかくの条件を生かさず、ほんとう~に英数がガラ空きのまま高校生になるとさすがに大変です。

もちろん、人間いくつでもやり直しはできますから、自分でわかるところまでさかのぼって、心を入れ替えて努力しなおせば、追いつくことができるかもしれませんが、それよりはみんなと一緒に進めておくほうが省エネです。

よしぞうは、「英語に関してある程度の積み重ね」のところが飛んでしまっていましたので、大学受験は奇跡的に間に合ったものの、その後えらく苦労することになりました。

というわけで、中学受験をしたら、その後は大いにたるみましょう!! ただし、最低限のトコは忘れないでね。

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by an-dan-te | 2012-03-26 13:32 | 中学受験 | Comments(4)

Commented by 21vertex at 2012-03-26 16:29 x
中だるみ上等かどうかは学校によるのかなあと。
国立大附属とか私大附属の場合は先取りはやっていないのですよね?多分。公立の一貫校も。
一方、私立中高一貫の場合は中3くらいから高1の内容に入りますし、つまりはセンター試験の範囲にも一部入っていくわけで。だから、中3くらいから少しはやっておいた方がいいのかなあ、と思ったりもします。まあ、その心配の前に合格するのが先ですが。
Commented by an-dan-te at 2012-03-27 07:26
21vertexさん、
こじろうの学校は高入もありますし基本的に先取りはしませんね(っつか、先をいそいでないしね)。私の母校も、たいしてしてなかった気が(記憶がおぼろげ)。

すごい速いところだと、「とりあえず落っこちないでついていく」だけでも気が抜けないのかもしれませんね。まぁ英数だけなんとかするなら「たるみ」と両立するでしょ。
Commented by くるみ at 2012-03-27 11:18 x
>この時期に、勉強(の仕方)の基礎から学ぶことと、勉強の内容を学ぶことと、いっぺんにやらなければいけないのは、ほんとうに大変です。

そうそうコレですよ(涙)
非常に気難しい時期に、超面倒な、「書く」や「復習」と言う習慣をつけさせるのがどんなに大変か、身を持って経験しました。
塾に通って、たくさん親子喧嘩して、ようやく、間違った所の見直し、テスト直し、テストが終った後の自己採点をする習慣がつきました。
もちろんやり方には口を出せないので(反抗期ってものは全くね・・)、本人任せですが。
講習の時は予習もさせられるので、だんだん勉強の仕方がわかってきたみたいです。
公立中の指導力は、私達の時代より悪くなってるんじゃないかな~と、感じることが多いです。学校にもよると思いますが・・・。

こういう勉強の基礎ができた上での中だるみなら、まだいいですよね~。
高校生になる前に、どこかで、勉強の仕方を学ぶ必要があると再確認しました。
できれば小学高学年で身につけられると楽だと思います。



Commented by an-dan-te at 2012-03-28 13:47
くるみさん、
お疲れ様です(^^;;
バトルさんざんやって、たいへんだったこととは思いますが、とにもかくも
> 間違った所の見直し、テスト直し、テストが終った後の自己採点をする習慣がつきました。
> だんだん勉強の仕方がわかってきたみたいです。
ということなら、ものすごく成果が上がったと思ってよいのではないでしょうか。結局そこが難しいところなので…

またろうは基礎工事がなく、いまでもボコ穴だらけです。中学受験をしないにしても、もうちょっと早めになんとかできるとよかったんですけどね~、無理だったけど。

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