数学を勉強しとくと、何がいいの?   

またろうの公文が、いよいよ最終教材近くなってきたころ、なにか「わかんない」といって持ってこられても、母の答えはひとつ:

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「解答書を借りてきなさい」

お母さんこのくらいはできたんでしょ?? 覚えてないの? …まったく記憶にありません。だって使わないもの。
韓国の天才児の話のときに出てきた、彼が四歳で解いた不定積分も、「あれ、これを t とおいてそれで??」…なんだっけ、とフリーズ。積分なんて仕事でも生活でも使わないものねぇ。

「大人なのにそんなことでいいの?」
「お母さんだけでなくてたいていの大人が忘れてると思うわ」
「…そんなら、数学なんて、そもそも勉強しなくてよくね??」

そんなことはありません。お母さんは、仕事で数学は滅多に使いませんが…(平均出したりグラフ書いたりはいつもやってます。ほとんど算数ですね…)それでも、日々、数学は仕事に生活に生きているのです。

たとえば、
・問題があるときに、それを切り分けしていくとき
・ものごとを厳密に誰かに説明しなきゃいけないとき
・自分と意見の異なる人と議論したり、妥協点を見つけなきゃいけないとき
・調査結果を目でわかるようにしてプレゼンするとき
・ほかの人の調査結果を見て「ダウト」するとき
・不動産取得とか、保育園申請とか、重要な書類を埋めていくとき
・翻訳物の中から誤訳を見つけるとき

ま、とにかく。どんな仕事にも、数学で培ったスキルが生きてるわけですよ。「高校で」、数学やっててよかったなぁってほんとにいつも思います。

場合分けしてグラフを書きながら、最大値最小値を求めるやつとかね。図形の証明問題とか。ベクトルとか。

「ちょっとお母さん、論理的思考や説得はともかく、誤訳を見つけるのって関係なくない?」

ありありです。翻訳物をナナメ読みするだけで、波動の乱れを「はっし」ととらえて、誤訳はきっとこのへんにある!! みたいなアンテナって、やっぱり数学とか勉強したからできるようになったものだと思うの。

先日の、大学生数学調査で、21vertexさんは

> 「偶数と奇数を足す」問題については、『「2足す1は3。4足す1は5だから」など論理的な説明が
> なく理解できない答えもあり』とあるのだけど、確かに論理的ではないけど、これでも本質は尽き
> ていると思いますね。少なくとも「理解できない」はないよな、と思いました。

とコメントしていましたね。私も、「偶数と奇数を足す」に関して「偶数になることも奇数になることもある」なんて選んだ人がいたらそりゃ論外だけれども、正しいものを選び、説明が感覚的なものにとどまった場合は、このことに関して「理解できてない」ということにはならないと思います。実用レベルの理解はあるといってもいいでしょう。

でもその次に、たとえば奇数を表すのに「2n+1 (nは整数)」って表すとその後の話がしやすいとか、人にも理屈が伝わるように説明を書くとか、そういうことをぜひ中高生の間に練習しておいてほしいとは思うわけです。それが、数学を使わない大人になったときも、生活を支えてくれるんだからね。今回の場合、調査をした人たちは、そういうことがいいたかったんじゃないかな。

ある学校説明会で、高校のカリキュラムについて、文理で振り分けて科目を絞る時期を後延ばししたという説明がありました。「早くから科目を絞ると、小さくまとまってしまう感じで」…これは、即物的に、国立を受ける子が少なくなってしまうというような、学校の戦略上のことを言っているのかもしれないけど、そのほかに、幅広い教養を持っていることの意味ってのもあると私は深読みしました。

高校で、あんまり早く数学を捨てたらもったいないですよ。せっかく、人間に生まれたんだから。

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by an-dan-te | 2012-02-29 13:16 | 中学受験 | Comments(8)

Commented by neko☆ at 2012-03-01 06:21 x
アンダンテさん
はじめまして。アンダンテさんのブログの大ファンです。
公文最終教材なんてすごいですね~わが娘は公文が苦悶になって朝のバトルが大変で低学年で早々に止めました・・・
数学の話、興味深く拝見しました。アンダンテさんの考察は
いつも深いです。
Commented by くるみ at 2012-03-01 08:40 x
大学生数学調査を息子にもやらせてみました。
平均も偶数、奇数の問題も(2nと2n+1をキチンと使ってた)正解してくれて、ほっと胸を撫で下ろしました。
でも塾に通ってなかったら、どうだったかわかりません。
数学力を伸ばしてくれたのは明らかに塾だとわかっているので。

「高校の文理の振り分けを後に延ばす」ことは私は良いとおもってます。私大狙いだとしても。社会を捨ててしまったことを激しく後悔してるので。
幅広い教養は大人になってから絶対に必要です。
息子にもそう言ってるのですが、遺伝って怖いですね(泣)。早くも歴史に興味を持てないようです><
Commented by なりんこ at 2012-03-01 09:06 x
数学の勉強ですかぁ~。
高校から音楽系に行った私は、数学を中学までしか修めていません(笑)
でも、アンダンテさんのおっしゃるとおり数学に限らず勉強するということは、全てが未来へ繋がっていくものだと思っています。
勉強することで脳に色々なパターンの回路をシコシコ作り出していき、混沌とした問題にぶつかった時にその回路が多い程、解決の光が射してくるというか。
もやもやしている状態から、問題解決に必要なパーツをいち早く拾い上げていくことが出来ることや、それらを他人にプレゼンする力とか。
幼少から継続的にの脳の訓練が出来ているか否か、によると思うんですよねぇ。
それには数学がいちばん効果的なのかなぁ~と思うのです。
私自身は早々に数学から離れてしまったけど、長年ピアノの楽譜と格闘してましたので数学的思考(というのが正しい表現なのかはわかりませんが)多少は身につけられた気がします(笑)

Commented by 21vertex at 2012-03-01 19:01 x
>翻訳物の中から誤訳を見つけるとき
というのはアンダンテさんには数学が役立ってても万人向けではなさそうですね。

思うに抽象的なものほど忘れにくくて具体的なものは使ってないとすぐ忘れる。その意味では数学は忘れにくいものと思ってます。

また、数学が実生活で役に立っているところってブラックボックス化されてて役立ってる実感がない。たとえばネットショッピング等での暗号技術とか。これなしに生活はできないけど、数学に感謝しながら使っている人はいませんよね。

あと、何のために数学やるの?という疑問は多くの場合、数学をやらずに済ますための言い訳探しなので、まともに相手をしてもしょうがない面もあります。
Commented by an-dan-te at 2012-03-01 21:24
neko☆さん、はじめまして。
最終教材、じゃなくて「近くなったとき」。PじゃなくてOまでやってやめたんだったかな。うちの場合は、いわゆる先取り公文じゃなくて、後どりですからね。またろうが公文を始めたのは中二でした。

あれ、小さい子にきちんとやらせるのはそれはそれで才能だなと(含む親の忍耐)。
Commented by an-dan-te at 2012-03-01 21:27
くるみさん、
線分の三等分とかちょっとどきっとしますよね(^^;;
なかなかおもしろい調査でした。

社会は、やっぱり社会に出てからようやく興味持てるってのも、自分がそうだしまぁしょうがないかなと思ってしまいます。数学は若いうちにやってほしい(趣味が入って偏ってます)。
Commented by an-dan-te at 2012-03-01 21:32
なりんこさん、
> 勉強することで脳に色々なパターンの回路をシコシコ
> 作り出していき、混沌とした問題にぶつかった時にその
> 回路が多い程、解決の光が射してくるというか。
そうそう、そんな感じ。

> 長年ピアノの楽譜と格闘してましたので数学的思考
> (というのが正しい表現なのかはわかりませんが)多
> 少は身につけられた気がします(笑)
これ、おもしろいところですよね。
ピアノサークルいくと、高学歴理系男性がやたら多いんですけど、ピアノと理系って相性いいんですよね。この場合、むっちゃ理屈っぽいたちの人がしっかりしたピアノ演奏するっていう流れですけど、音楽もしっかり極めると理屈が上手になるんですね、きっと。
Commented by an-dan-te at 2012-03-01 21:47
21vertexさん、
> というのはアンダンテさんには数学が役立ってても万人向けではなさそうですね。
あ? えーまぁ、よしぞうは数学できても誤訳は見つけられないしね。

> その意味では数学は忘れにくいものと思ってます。
そうですね。それに、忘れててもやればわりとスムーズに思い出せますよ。植物の、おしべの数とかとはわけが違います。

数学で学んだ、考え方のカタチみたいなのが個人的に生きるという話と、数学そのものが、ものづくりに生きるという話はとりあえず別とすると、後者の意味で数学を使い続ける人は少数派になってしまいますよね…

> 数学に感謝しながら使っている人はいませんよね。
はは(^^;; ほんとに。

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