インフルエンザはかかっても免疫がつかない?
2012年 02月 03日
←受けられなかった、はぜひ避けたい
私もちょっと「あ゛ー」と思いますし否定はしません。かかりたくないのも確かですけど、不幸にしてかかってしまった場合に、ちょっと気が軽くなる話を(注: 今年が受験学年でない場合の話です)。
古い研究なのですが、同じ子どもたちを五年間追いかけて、インフルエンザ血清抗体の変動を調べたものがあります(「予防接種の考え方」由上修三著、大月書店)。(*)
つまり、血清抗体を調べると、最近かかったかかからないかがわかるわけです。昔は「迅速診断キット」とかがなかったので、こういう調べ方をしています。
それによると、この集団(被験者506人)は、三度、B型インフルエンザの流行にさらされているのですが、
【一回目:幼児期】感染した人(49.4%)
【二回目:小二】
- 一回目に感染した人→感染した(33.6%)
- 一回目に感染しなかった人→感染した(50.4%)
【三回目:小五】
- 一回目、二回目とも感染した人→感染した(26.2%)
- 一回目は感染せず、二回目に感染した人→感染した(41.4%)
- 一回目に感染し、二回目に感染しなかった人→感染した(57.2%)
- 一回目、二回目とも感染せず→感染した(56.7%)
となりました。つまり、実際にかかってしまった場合、その三年後くらいでもかかる率が低くなる。繰り返しかかった場合は、より。かかる率が低くなる。
インフルエンザでも、かかったらちゃんと、免疫がついてるんです。ただ、完璧じゃないし、効く期間は短いらしいですけどね。「一回目に感染し、二回目に感染しなかった人」と「一回目、二回目とも感染せず」の罹患率がほとんど同じということは、五年前とかにかかったのでは、効かないみたいですから。
およそ、翌年に同じ型が流行した場合はほとんど完全に守られるが、三年後の場合は防御率は60%に低下するとあります。でも、そのさらに前にもかかっている場合はより強く守られるわけです。「一回目、二回目とも感染した人」と「一回目は感染せず、二回目に感染した人」の感染率がけっこう違うことからわかります。
ということで、今年の流行でインフルエンザにかかってしまった三~五年生は、六年生になったとき、「同じ型の流行だったらかかりにくい」というふうにお考えください。ちょっと気が楽??
はなひめのクラス、こじろうのクラスもインフルエンザが流行った(ている)ようですが、まーうつったらそのときはそのとき、と思っています。今年はね。来年は全力で予防して…だからといってかからない保証はもちろんありませんが、人事を尽くして天命を待ちます。
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(*)もっと新しい研究があるといいのですが、ぐぐるとワクチンの接種効果の話ばかりで、罹患した場合に免疫がつくかどうかが出てこなかったのです。どなたかもっといいデータをご存知でしたら紹介してください。
by an-dan-te | 2012-02-03 17:20 | 中学受験 | Comments(13)
六歳の息子は二歳の冬に、一ヶ月半の間に三回罹患しました。感染したのは小児科の待合室だと思われる。
A型二回、B型一回。詳しい型は不明ですが、簡易検査の結果です。
そして、それ以来一度も罹患してません。
そして私は、物心ついてからインフルにかかった記憶がありません。
息子が罹患している時に添い寝してても平気。主人がインフルによる高熱でうなされていても感染せず。
これは、免疫?遺伝?
ちなみに私も息子もアレルギー体質です。
その後、投稿されたのか、またそれがどうなったのか、わかりません(笑)
ただ、私も経験上、人生で三回インフルエンザにかかったあと、家族がかかってもかかっていません。(ただ、新型にもまだかかっていませんけど)
考えてみれば、新型が出てきたとき、やはりみんな、それまでになくたくさんかかったわけですから、それって逆に言うと、新型以外には免疫ができてるってことではないのかと、この学説?あながち間違ってないんじゃないかって思うんですけど(^^)
調査するなら、新型含めて5回、あるいは、含めないで4回かかった人があるかどうかってことかもしれませんね。
3つの型というのは、Aソ連型とA香港型とB型です。当時は、新型がなかったので、人は三回インフルエンザにかかったら、もうかからないので、予防接種しなくていいというのが、そのお医者さんの持論でした。
一冬に三回かかるとさすがにうんざりしますね。たいへんでしたねそれは…
> そして私は、物心ついてからインフルにかかった記憶がありません。
すごい(o_o)
いいですね~
インフルエンザはふつう、終生免疫はつかないといわれていますけど、それでもよくインフルエンザウィルスに触れる機会があると、免疫リフレッシュされて、かからない可能性もあるようです。いつもがんがん触れてる開業医が何十年もインフルエンザかからなくて、開業をやめたらかかったとか。
> 息子が罹患している時に添い寝してても平気。
> 主人がインフルによる高熱でうなされていても感染せず。
こういう「機会」にリフレッシュ?(^^;;
ネイチャーですか…投稿は、まだなんじゃないかな(笑)
ま、上の記事に書いた調査と合わせても、同じ型の経験があればかかりにくいけれど、かかることはあるという程度ではないでしょうか。新型は、誰も経験ないわけだから、かかりやすいと。
でも、新型とはいえ、過去なんどもなんどもインフルエンザの経験がある大人はわりとかかりにくかったですよね。私はかかったけど(若い!!)
ところで私は過去、インフルの予防接種を受けた直後に手指のしびれと嘔吐を経験したことがあって、以降予防接種は娘にも受けさせていないのです。だから今回のアンダンテさんの記事には、文字通り「気が軽く」なりました。
でも、来年以降はどうしようかなぁ?受験年にいきなり予防接種というのも、自分の経験を踏まえると怖いものがあるので、来年あたりから計画的に、ちゃんと接種させた方がいいですよね。
何はともあれ、いつもためになる記事をありがとうございます。
毎年予防接種を打ってますが、ここ数年、季節性、B型、A型と罹っており、来年を乗り切るため、今から対処方法をどこかに張り出しておこうか、などど思っていたぐらいでしたので(^_^;)
うがい、手洗いはもちろんですが、室内の換気・加湿を徹底しまして
(カーテンとか霧吹きしまくりでした・笑)、今年はなんとか、家族に
広まらずに乗り切りました。
一部でB型も流行っているとのことなので、まだ安心はできませんが・・・
来年は私も予防接種を打っておこうかなと思ったりしています。
ところで、アンダンテさんは進学レーダーという雑誌をどう思われますか?
必要ないかな、と思って今までとってないのですが、受験に向けての一年タイミングよく役立つ情報が掲載される、とのことで定期購読した方がいいかな~、なんて思ったりしています。
詳しいことは良く理解してませんが、大昔(高校生くらいの頃)、西村寿行の小説の中で「(RNAウイルスだから)変異しやすい」みたいなことが書いてあって、
だから、毎回かかってもおかしくないんだなぁ~、と妙に納得したのを覚えています。
インフルエンザにやられやすい体質なのね。
今回のコメントみてもわかるけど、かからない人ってずっとかからなかったりするのね。うらやましい。
変異しやすいから予防接種も作りにくく、粘膜上でまず繁殖するから予防接種が効きにくいと。困ったもんです。
高年齢層というのは、いろいろ~なバラエティーでインフルエンザ経験があるわけですからね。理屈がどうだかはともかく、40代以降の感染は少なかったようです。
予防接種で、具合が悪くなる場合は悩ましいですね。うちは、別にそういうわけじゃないのですが、毎年打つのもそれはそれで心配&面倒なので、「受験年だけは家族全員受ける」という運用にしていますが、それは、予防接種で急にどうかなったことがないからです。
お子さんが、予防接種したらどうなのかを、手前で試しておくのはありかもしれませんね…
いろいろかかりましたね(^^;;
カーテンとか霧吹きしまくるのは効くみたいですね。結露とかカビとかも怖いんですが、来年はそんなこといってられないかも。
進学レーダーですか。
私、これまでに「二回」買ったことがあります。単なる趣味というか特集が気になったときだけね(二回ともブログに書いてますねそういえば)。別に必要はないと思うけどなぁ。こじろうのときは一度も買わなかったよ。ところどころおもしろいですけど。