東大生ノートvs京大生ノート   

三年ほど前、「東大合格生のノートはかならず美しい」を読んだときにはあまり感心しなかった。

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内容的には、東大生ノートをひたすら集め、その美しさを分析し、そのような美と機能性を備えたノートの作り方のヒントともなるもので、そんなにおかしなことはないのだけど、なにしろタイトルがねぇ。

「東大合格生のノートはかならず美しい」

「かならず」をつけた時点で、反例をひとつ持ってきただけで、ダウトできるじゃないですか。そりゃ、保存されてるノートを借り集めてきたら、たいがい美しかったのかもしれないけど、単に「きちゃない」ノートをとってる人はすぐ捨ててるだけのことだ。

東大合格生のノートはかならず美しい??
じゃ、他大学の人のノートはどうだというの??
などと、ツッコミがいありすぎ。
…さらにはオビに「ノートづくりで東大合格!!」などとあったりして、そりゃあおりすぎ(^^;;

そんなわけで、扇情的なタイトルで売りまくった一作目のあと、その二匹目のどじょうを狙った「東大合格生のノートはどうして美しいのか?」を書店で見ても完全スルーしてきた。ところが、先日、ちょっと出先で時間をつぶす必要があったときに、本屋で平積みになってたこの本をふと手にとったら
…一作目より、がぜんおもしろい(o_o)

この二作目は、一冊目を読んだ人が思ういろんな疑問に答える形でまとめられており、
・東大ノートだけが美しいのか?
・東大ノートを"しごと"に活かせるか?
といった章も作られている。「太田あやのノートは美しくなったか?」という項目もあって、ちゃんとbefore/afterが載ってるんですよ。これはなかなか感動です。

この著者は、一作目を書いたあともひたすらノートを集め続け、分析し、ちゃんと内容は深まって、もっとおもしろくて役に立つ本を書いたのだ。「二匹目」にはわりとめずらしいことでは。

ところで、京大ノートと東大ノートなんて、そんなに違わなくてもよさそうなところ、この本によればぜんぜん違う傾向だそうで…

そもそも、京大生に受験時代のノートを見せてほしいと頼むと、「残していない」ということが多くて(笑)
「その場で書いて覚えたら捨てていた」
「教科書や参考書に書き込んでいたのでそれがノート代わりだった」
という二つの答えが圧倒的に多かったとのこと。

例として、「きれいなノート」の写真も載っているのだが、なんでも「(高校)一年のノートしか残ってなくて、しかも、全部一学期の途中で終わってるんよ」(^^;;

プリントの扱いも、そのままノートに貼るか、そのままバインダーに綴じるのが京大流、
拡大縮小ピーしたりまとめなおしたりして自分のフォーマットに合わせるのが東大流、

とにかく東大ノートは、「テンション一定」(京大生が東大ノートを見たコメント)
そして京大ノートは、「テンションの乱れがすごい」(東大生が京大ノートを見たコメント)

…私やよしぞうは関西人気質だったのか(違)

いや、けどやっぱり、昔、自分の周りの人を見渡しても、そんなに、ここでいう「東大ノート」を書くような人は多くなかったと思うんだよね。二十年経ったら(注: 少々のサバはお許しください)そこまで変わったのか?? そうだとしたらスゴイというか、東大の現在の入試と現代の受験生の気質(あるいは置かれた状況?)の必然からそんなふうに、「東大ノート」を書く人しか受からなくなったんだとしたら怖い

ところで、「著者は七大学ノートから「東大ノート」を見分けられるのか?」という項目があって、編集部が集めてきた「筑波大/明治大/慶応大/早稲田大/農工大/東京音大/東大」のノートを著者に見せて当てさせるという企画になってた。

各ノートを五分ずつじっくり見て、「これは絶対ない!」ものから除外していって、残った候補は「東大」と「早稲田大」。その二つから結局「コレ!!」と選んだものは早稲田の方でした。ちょっと惜しかった!? 「でもこれは勉強を楽しんでるすごくいいノートだよ!」と太田さん。

まぁ、他大学でも「東大生ノート」風にとってる人は当然いるだろうし、(現在の)東大生にも、「東大ノート」をとれない、とらない人はいる「はず」(知らないけど)。そんなことはともかく、読み物としてもノウハウ本としてもずっと深化した二作目。買うならこちらです。

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by an-dan-te | 2011-12-20 07:54 | 中学受験 | Comments(7)

Commented by nonchan at 2011-12-20 08:30 x
英語でしゃべらナイト別冊4「できる人の英単語帳&ノート術」
http://www.amazon.co.jp/dp/4776202654
という本に、ロザン宇治原くんの受験時代の英語のノートが載っています。
彼はご存知の通り京大出身ですが、そこに載っていた受験時代のノートは、実に構造的で美しいものでしたよ。
そもそも、この本が出版された時点で、宇治原くんは29歳。
そんな年齢まで後生大事にノートを保管しているっていうことからも、よほど気合の入ったノートだったのだろうと推察されますが。
私も、受験時代の物理と化学のノートはかなり美しいものに仕上がっていたので、捨てられなくて大事に持っていました。
(が、いつの間にか無くなっている・・・震災とかもあったし、しょうがないけど。)

京大生は、大学生になってからのノートはものすごく適当な人が多いと思います。
進振りがありませんから、テストで良い点を取る必要がないですし、他人にノートを貸して良い点を取らせてあげる必要もないですし。
私も、大学時代はまともにノートを取ったことがありません(^^;
でも、大学受験時代のノートは、それなりにちゃんとしてる人も多かったと思います(^^)
Commented by 21vertex at 2011-12-20 12:53 x
>そもそも、京大生に受験時代のノートを見せてほしいと頼むと
ちょっと勘違いしていたけど、東大ノートとか京大ノートって、東大や京大に入る前の高校時代のノートっていうことでしょうか。
高校時代のノートを残しておく必要ってあるのでしょうか。大学に入ったら高校時代の甘い思い出は封印して、新たな気持ちで取り組んだ方がよいと思うのだけど。
ちなみに大学時代のノートは基本的に残していますが。昔読んだ本に、Consult with your own self. とあって、自分で計算した跡などをノートに残しておくと、後々助かることも多いと実感しています。過去の自分に助けてもらう感じ。でもさすがに高校時代のノートに助けてもらう必要は感じない。
Commented by nonchan at 2011-12-20 14:55 x
何度もごめんなさい。21vertexさんの書き込みを拝見して。

>高校時代のノートを残しておく必要ってあるのでしょうか。大学に入ったら高校時代の甘い思い出は封印して、新たな気持ちで取り組んだ方がよいと思うのだけど。

私の場合は、将来の進路の1つとして高校教師(理科)を考えていたので、高校時代のノートが役に立つことがあるかもしれない・・・という気持ちもあり、理科のノートだけは捨てずにとっておきました。それ以外の科目のノートは、大学進学が決まった時点で全部捨てました。
Commented by an-dan-te at 2011-12-20 19:22
nonchanさん、
おぉ、京大生の美しいノート!!
そりゃ、いろいろいるでしょう、あくまで傾向ってことで。太田あやさんお墨付きの美しいノートも早稲田だったし。

> 進振りがありませんから、テストで良い点を取る必要がないですし、
そうか、そんな違いが…

でも、進振りがあっても、結局あんまりまともなノートをとっていなかった(^^;; 美しいノートのコピーならいただきました。
Commented by an-dan-te at 2011-12-20 19:25
21vertexさん、
そもそも最初の本の「東大合格生のノートはかならず美しい」でいう「ノート」は大学受験のノートを指していました。二冊目のほうでは、メインはやっぱり受験時のノートでしたが、大学でとったノートや、お仕事で作るノートに範囲が広がっていましたけどね。

あんだけ美しいノートを作れたら、とっておくかも。記念碑的な意味でも。むしろ、nonchanさんのように、目的を持ってノートを保存している人はレアかな??
Commented by 匿名で・・・ at 2011-12-20 22:33 x
>「その場で書いて覚えたら捨てていた」

暗記物じゃないけど、数学とか物理の問題解くときはわら半紙に書いて、解けたら捨ててました。

>「教科書や参考書に書き込んでいたのでそれがノート代わりだった」

確かにそう・・・ノートというものは存在しなかった。

大学に入ってからは、進振りはなし、留年制度もなし・・・で、お隣の阪大からは、”京大には単位の自動販売機がある”と陰口をたたかれるほど、(当時は)甘かったので、大学の講義で綺麗にノートをとる・・・なんて必然もなく、ノートコピーが出回ることも無かったです。

でも社会人になって、今でも覚えるべきことが満載なんで、わりと綺麗に自作ノートを作ってます。
こう見えても、一応、几帳面な性質なんで(笑)。
Commented by an-dan-te at 2011-12-21 07:03
匿名で・・・さん、
わら半紙ですか。私は罫のあるノートのほうが好きだったのでノートは使っていましたが、要するに演習用ノートは使い捨てってことですよね。解けなかったものがあれば、問題集側にしるしをつけておけばいいし。

演習ノートでも美しい人のを見ると、どう間違ったとか、何がポイントとかいうのがわかりやすく記入されてるので、つまり彼らは演習ノートもちゃんと見返してたんですかね…すごいな…

> こう見えても、一応、几帳面な性質なんで(笑)。
おぉ。
私は、几帳面の対極の性質なんで(^^;; やっぱりノートは作れません。仕事でも私生活でも記録はメールやブログなどの電子媒体…ほんとは手書きのよさってものがあるはずですが。続きません。

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