「アメとムチ」の考え方、ゲームの場合   

たとえば、「今日の課題が済んだら1時間ゲームをやっていいわよ」というのが「アメ」、
「今日の課題が終わらなかったらゲーム機は没収よ」というのが「ムチ」。

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こうして並べると一目瞭然だけれども、「ムチ」方式の重大な欠点というのは「超~感じ悪い」ということだ(笑)。
基本的に後ろ向きである。気分は盛り下がり方面。

もっとも、「ゲーム機没収」は「ムチ」系としては性質がいいほうで、つまり、親の不在中にゲームをしすぎて課題ができなかったことについての「ムチ」が「ゲーム機没収」ってことは必然性がある。つながっている。これが、「今月のお小遣いはありません」とかだと、よくわからんことになって説得力がない。

一方、「アメ」のほうは、「課題済んだ!! ゲームだ、わーい(^-^)」と、気分は盛り上がり方面。課題が済んだら、いいことがあったというつながりがあるのはいいことだ。しかし、この方法の欠点はといえば強制力に欠けることで、子どもの気持ちが「だらんだらん」した日には、「もういいやどうせ終わらないし~」と簡単にあきらめられ、ゲームはできないにしても漫画を読んで過ごすかもしれない。

だから、「アメとムチ」を考えつつなんとか課題を進めようとするときは、「空気のすさみ方」と「確実に課題を終わらせたい度合い」とかを勘案しつつ、複雑な最適化を行わないといけない(^^;;

------「ストレスマネジメント実践編: イライラを分けて考える」で書いたシナリオ再掲:
カリテのある週の火曜日、今日は塾がないので、計算と漢字と、それから算数の宿題をやらせようと思っていた。学校から帰宅したあと、親が帰宅するまでは約三時間。課題の量は、「集中してやったとすれば」、計算と漢字で合わせて30分、算数の宿題が1時間程度だったとする。

学校が済んで家に着いたころを見計らって、出先から家に電話をかけ、「おかえりなさい。おやつにはバウムクーヘンが引き出しにあるわよ」などと当たり障りのないことをひとくさり、そして「お母さんが帰るまでに、計算と漢字と算数の宿題、必ず終わらせておいてね」と重要事項の伝達。「わかった」ととりあえず元気な返事。

一時間して再度電話。「どこまで進んだ?」と聞くと「計算やってる…」というので、「終わったものは何?」と聞くと「まだ」という。「じゃあ急がないとね」というと「大丈夫だいじょうぶ」といって電話が切れる。

そして親帰宅。ノートを見てみると、すべて真っ白!! ゆーっくりおやつをしたあとの時間は、すべてゲームに費やした模様。
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このシチュエーションだったら、ゲーム没収というのは、ムチとして「必然性のあるムチ」なので、事前にそういう申し合わせがないにしても、親として本気で怒っていることを示すのに悪くない方法だと思う。つまり、かっとなって課題のほうのノート破るとかは違いますよねやっぱり。

それと、ここでゲーム機を壊すという暴挙に出ると、もうゲーム機は取引材料に使えなくなってしまうので、「アメとムチ」的な考え方からするとちょっともったいないと思う。

さらに「アメとムチ」的な考え方を進めれば、今回いきなり(そういう事前の申し合わせなしに)没収しちゃうよりは、次回、「課題がここまで済んでいなかったらゲーム機没収」というふうに使ったほうが効果は大きい。

すでに起こってしまったことについてムチをふるったって、結果は変わりませんからね。

さてそれで、没収してしまったあと次にどうするかというと、今度は、「留守中に課題が済んでいた日が3日続いたら戻します」とか「アメ」に使えばよい。

ほんとは、ゲーム機自体の没収とかなんとか、そういう使い方では「アメ/ムチ」の単位が大きすぎて小回りが利かない。もっと細かく気軽に調節可能なものが便利なんだけど…調整の自在さからいえば、お小遣い金額の増減というのはたいへん優れた手段になる。しかし先ほどいったように、課題をやるやらないというような話からすると必然性、説得力に欠けるわけだ。双方話し合いで納得できているんなら、ない方法ではない。

今、我が家では、電源リモコンの鍵という手は使えず(またろうがいるんだから簡単に直結できちゃう)、ゲーム機(プレステ3だ)をいちいち取り外して寝室に撤去するというのも面倒なので、ゲームのコントローラーを鍵付のところにしまうという手を使っている。ナンバーロックとかではないので、親がいない間に課題が終わっても使うことができないが、たいがいはそんなこともないので(^^;; 今のところその点は困らないようである。

たとえば、このシナリオでいえば、あらかじめコントローラーをしまっておいて、親がいない間に「計算と漢字」「算数」が済んだらコントローラーを返す、と決め、紙に書いて貼っておく(←ココ大事)。
心配なら電話もするとよいが、電話だけよりも、絶対に「紙」にしておくほうがいい。いったいわない問題になるとか、ついなんとなく漫画に流れてしまうとかの率がぐっと減る。
親の帰宅後、課題が済んだ時点でコントローラーを渡す。ゲーム時間は決まった時間(30分とか)で切り、今日の課題の直しが済んだらまたゲームをやってよいとかにしてもいい。

先日ははなひめのほうから「今日は預かっといて」とコントローラーを持ってきた。子どもだって、ゲームの強すぎる魅力に邪魔されないで、自分が時間管理の主人になりたいという気持ちは(多少)持っていると思う。そこを上手にサポートできるといいんだけどね…

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by an-dan-te | 2011-11-24 07:54 | 中学受験 | Comments(3)

Commented by ゆーちゃん at 2011-11-24 09:08 x
はなひめちゃん、自分からコントローラを預かって言ってくるなんて偉いですね!そしてアンダンテさん、鍵付きの場所にコントローラしまうのもナンバーロックに負けず劣らずすばらしいです!

うちは昨日Wiiが修理から戻ってきたので、息子は今朝は早起きして「お風呂掃除と計算と漢字やってご飯食べて学校の準備やったらWiiやっていい?」と言うので、いいよと言ったら凄い速さで行動してWiiをやっていました(^^;

ゲームは親がアメとムチに使うだけじゃなくて子供からも親に交渉してくるものなのですね~。

親からは今のところアメの使い方ばかりですが、ムチの使い方も考えてみようと思います。
Commented by an-dan-te at 2011-11-24 12:33
ゆーちゃんさん、
親がいないのをいいことに、あと少し、あと少しとゲームばっかりになってしまうときとかはたぶん、自分でもそれでいいとは思ってないと思うんですよね。でも、親から「怒られれば」防衛的になるし。

> 凄い速さで行動して
早起きも、すばやい行動力も、Wiiの力ってすごい(^^;;

> ムチの使い方も考えてみようと思います。
いやいや…
アメだけで生活が回ればそれに越したことはないです。
Commented by 震電08-G at 2011-11-26 11:48 x
私はストレスマネジメントなんて、全然考えてなかったです。(苦笑)
怒る時は、ひたすら感情的に怒っていましたね。
今から考えるとこの「怒る時と怒らない時がある」というのが、教育上よくなかったような気がします。
(コッチは我慢してあげているのですが、子供には伝わらなかったのでしょうね。よって「お父さんはすぐ怒る」という感覚しかないのでしょう。)
アメ・・・確かにムチだけではダメなんですが、アメの与え方は難しいですよね。
もっとも私は最後の方は
「受験から逃げるなんて、自分の人生から逃げているだけだ。それならオマエの塾代も受験代も、お父さんが自分のために使う。オマエは一生苦しめ!」
と言い捨てていましたが・・・。

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