勉強済んだらゲーム時間?
2011年 11月 21日
←ほどほどってのは難しいね
こじろうの中学受験後半は、ほとんどをこの、ゲームで釣って課題をこなさせるという手に頼って乗り切ったのですが、そのときはほんとに面倒なことだと思っていました。しかし、確かに面倒ではありましたが、なんとか運用可能だったのは、今から思えば奇跡、とまではいわないにしても諸々の条件があってのことだったのです。
このときのやり方は、まずその日にやる課題をリストアップ(口頭じゃなくて、必ず書くことが重要です)。親が一方的に決めるのではなく、話し合いで、できるだけ平和裏に決定します。本人がある程度納得していないとさすがに意味がありませんからね。こじろうはすごーく値切ってくるので(自分の受験だろー、合格したくないのか!?)、受験間際のときはけっこう、勉強量は少なめでしたけど(-_-;;
そして、ゲームをつけられない状態にして、その「鍵」をナンバーロック金庫にしまいます。
こじろうは、その日の課題を片付け、その報告を私に電話で伝えます。私は、こじろうにロックの番号を伝えます。そして開錠→ゲーム(^-^)
ここで、その「鍵」というのは、テレビの電源コードにはさんだスイッチを、ON/OFFするリモコンのことです。これでONして初めてテレビがつくというわけです。この手のよいところは、テレビとゲームが一括で封じられるということですが…
ちょいと疑問に思った方もいらっしゃるかと思いますが、この、「テレビの電源コードにはさんだスイッチ」を取り外して、テレビの電源コードをコンセントに直結すればそりゃ使えます。「鍵」を入手するまでもなく。しかし、この当時のまたろう&こじろうはこのことに気づいておらず、また、うちのテレビ裏は、機械好きのよしぞうがたくさんつないでいるビデオ関連機器により、ものすごい量のコード類がとぐろを巻いてますから、ちょっとやそっと見てもわけがわかりません。もっとも、真剣に見ればたどれるんですけどね。
実際、このシステムは途中であっさり破られ、意味のないこととなりました…
それはともかく。これはしばらく機能していたのです。ナンバーロックをいちいち変えるなど、面倒ではありましたが、親の留守中に課題を進めるためには非常に役に立ちました。
しかし、このシステムを成立させるには、いくつかの条件が必要です。
(1) ひとりで勉強が進められること。
(2) ゲームのためと思えば、課題を集中して短時間でこなせること。
(3) ゲームをまとめてやるためであれば、全部の課題をこなすまで短い休憩のみでがんばれること。
(4) 課題が「終わった」という本人申告が、信頼できること。
実は、今はこれらの条件のうち、とりわけ(2)(3)がクリアされていないため((1)も怪しい)、はなひめには同じ手が使えない状況です。もっとも、電源リモコンの手はいまとなっては使えませんが。
ところで、この「勉強済んだらゲーム時間」がうまく回っていたとき、このシステムの弱点は意外なところにありました。ゲーム時間が長くなりすぎてしまうのです。
こじろうは、課題量をとことん値切りますし(^^;; ゲームのためとあらば卓越した集中力を発揮しますから、すごく短時間で課題を終わらせることができます。それで、残りの時間は無制限にゲーム可とすると、私が許せる線(日に一時間まで)をはるかに超えてゲームできてしまうのです。その日にやるはずの課題がいくら終わってるにしても、日に二時間とか、どうかすると三時間とかゲームしてたら、さすがに受験生の風上にも置けない(当時六年後半)し、それこそゲームの影響が心配です。
ゲームを一日に長時間やりすぎているときの様子を見ると、うまくいえないのですが、ゲームをやっていることの感動もいまいち希薄というか平板になり、それでいてゲームから離れにくい状態になるようです。例えば非常に単調なレベル上げをもくもくとやっているとかです。そうなったときって、ゲームをやっていないときにも、やや怒りっぽくなるような気がするんです。ゲームは楽しくもあるけれど、偏った遊びなので、長時間にわたるとある意味別のストレスが(本人も気づかないうちに)溜まるのではないでしょうか。
だからって、ゲームは一時間以内というルールを別途設けると、できるだけ早く課題を終わらせようというモチベーションがなくなってしまうので、なかなか難しいところです。
結局、あまり正解らしきものがないまま、受験終了となりました。
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by an-dan-te | 2011-11-21 12:31 | 中学受験 | Comments(6)
ゲーム脳、私にとって呼び名はどうでもいいんですが(科学的に証明されてなくても)息子はそう見えました。怒りっぽかったり、ボーっとしてたり、特に、あの執着心!!他の事への興味がほとんど無い状態に見えました。
ゲームそのものより、息子のようなタイプがゲームにはまる事の危険性が怖かったです。
こじろうくんの受験、お疲れ様でした。課題を済ませてたにしろ、毎日、何時間もだと心穏やかに見れなかったと思います。色々な葛藤があったとお察します。こじろうくんは余力を残した受験でしたね^^
>だからって、ゲームは一時間以内というルールを別途設けると、できるだけ早く課題を終わらせようというモチベーションがなくなってしまうので、なかなか難しいところです。
本当にそう思います。さらに、息子の場合は、ゲームを人参にすると、読めない字で、間違いだらけになってしまいそう。(早くゲームがしたくて、テキトウにやってしまう)
今でも息子は、ゲームに夢中になる要素はまだありますが、声をかければ止めますし、勉強の合間に、気分転換でやったりもできる様になりましたね。
うちの息子は1人でできる勉強(学校の宿題と塾の計算と漢字)が終わったら、夜の勉強(塾の振り返りやテスト準備など、私がそばにいないとやりたくないという勉強)の時間まではゲームやっていいことになっていますが、1人でできる勉強の種類が少ないので、もう少し1人でやれるようになって欲しいです。
五年生になったらもうちょっと1人でやらせたいと思ってますがどうなることやら(^^;
こじろう君のゲームの記事はとっても参考になります!ありがとうございます。
ゲームをやりたがる気持をばねにして、勉強を頑張ってほしい。
でも、勉強時間を短縮させてその分をゲームとされると…
難しいです。。。
我が家は現在、平日はゲーム禁止としていますが、
勉強はだらだらとしか進めていないんですよね。
『ゲーム可』としたらとたんにやる気になるだろうとは思います。
でも、そのやる気がいつまで持続するか。
そして、アンダンテさんがおっしゃるように
ゲームをやる感動もなく、ただやり続けている状態…
これが一番怖いのです。
それを考えると、あくまでゲームは特別なものという
位置付けにしておきたいなぁ…と思っています。
> 怒りっぽかったり、ボーっとしてたり、特に、あの執着心!!
わかります~
「ゲーム脳」と呼ぶかどうかはどうでもいいんですが、やっぱり長時間ゲームやるのは精神的に(肉体的にも??)不健康になりがちだと思います。
今はこじろうも、まぁまぁ自分でバランスを考えられるようになっているみたいです。時間的にも、部活があるとなかなか溺れるほどゲームをすることは難しいし。
いや~
ナンバーロック、まじで面倒くさかったです…
> 1人でできる勉強の種類が少ないので、もう少し1人でやれるようになって欲しいです。
それそれ!!
はなひめの問題(のひとつ)がそこにあって…
でも、なかなか留守中に勉強が進まないという問題もあるのでバランスはとれている(?)