成績低迷…どこまでなら私立!?   

まず急いでことわっておくと、別にはなひめの成績が低迷してるってわけではない。はなひめの成績は、ごく当初の予想の範囲内、特別よくもなく悪くもなく、粛々と進行している。

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先日、「勇気ある撤退、という言葉」という記事を書いたときに、
> 突然経済的な事情が振ってきた場合はやむをえないにしても、それ以外のことで
> (たとえばはなひめが算数がわからなくなるとか程度の事情で)
> そういう判断をするつもりはまったくない。
と書いたのだが、それについてご質問をいただいた。

ご質問の趣旨は、
「たとえば平均偏差値が40ないくらいだったらどうするか。その場合、私立へ行って公立よりよい環境が得られるといえるだろうか」
ということだ。

もともと、中学受験をするかどうかを考えるときに、「この子は高校受験が向いているか、中学受験が向いているか」という検討はしたはず。ここで、「向いている」というのは、ぶっちゃけ、どっちのほうが「上(?)」の学校に合格しやすいかって話。

またろうの場合はここで迷いなく「高校受験」という結論になって、公立中に行かせたわけだ(時間どおりに電車に乗って塾に通うというようなことが難しかったなどの事情もあるけど)。この読みは十二分に的中して、またろうは中一後半で「人の話が聞けるようになり」、中二後半で「字が書けるようになり」、成績を飛躍的に向上させて、高校受験に間に合った。またろうを中学受験させていたらそれこそ偏差値が40ないくらいだったかもしれないが。

ただ、この極端なケースであるまたろうに関してさえ、私はこの選択が正しかったかについて100%の確信を持っていない。近所の公立中はわりと落ち着いた環境で(広い意味で)教育力のある学校だったと思うのだが、それでもあの授業、あのテスト、いじめや、内申を避けて通れない高校受験など、もろもろを考えると「どこかゆったりして面倒見のよい私立に入れたほうがよかったのでは?」という考えがふとよぎることもある。

まー、それがよかったかどうかなんて、今から考えたって1ミリも役には立たないんだけどね…

それとは違って、こじろう、はなひめの場合は、中学受験のほうがよさそうだ(というか、高校受験のほうがよいという根拠は特にない)ということで塾に入れたわけで、それがどっこい、実際にやってみたらば偏差値40いかないということになった場合は…

つまり、そういう、ペーパーテストで点を取るっていう行為にかなり不向きな子なのだ。公立中からトップ都立めざせばいいじゃん、とかいうような話とはそもそも無縁だと思わないといけない。

公立中と偏差値40の私立は何が違うのか、といったら、そりゃいろいろ違う。

まず、公立中は偏差値輪切りされていないから、上のほうから下のほうまで、ずずずいっと幅広い人材が揃っている。びっくりするほど優秀な子どももいれば、基礎学力をきちんとつけられるかどうかなんて関心の外という家庭の子どももいる。

私立であれば、輪切りされた結果、上もあんまりいないし下もいないということになる。家庭状況のほうもとりあえず、私立の月謝が払える経済力と、子どもの教育に関心があるってところは揃っているわけだ。

それと…

公立は選べない(基本的には)し、バラエティーといってもあやふや。
私立は選べるし、それぞれはっきりしたカラーがある。

ここでしつこいほど念を押しておきたいのだが
私立ならどこでもいいなんてことは絶対にない。

私立にははっきりした特徴があるので、合わない私立にいったら公立に行くより悪い。逆に言えば、子どもに合う(らしい)ところが見つかったのなら、検討の価値はある。

公立中は、勉強ができる子に合った授業をするわけでもないが、別に勉強が苦手な子に合った授業をするわけでもない。いわばパンフォーカスというか、どこにでもピントがあっているようでいてその実どこにも合っているわけではない。

子どもの状況に合った輪切りがされていて、そこに合わせて丁寧な学習指導をしてくれる学校であれば、その子なりのより確かな基礎学力もつけやすい。あとは居心地…これはもう学校によるとしかいえないけれど、似た子どもが集まることで、公立より平和に過ごせる私立はきっとみつかる。

…と、思っている。首都圏のように、たくさん私立のある状況ならば。

通える範囲に選ぶ余地がほとんどなく、偏差値○○を割ったらもう中学受験の線はない、という場合はそりゃしかたがないけど。

というのが、私の思う、「はなひめが算数がわからなくなるとか程度の事情で撤退はしない」ということの中身である。

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by an-dan-te | 2011-11-12 08:07 | 中学受験 | Comments(19)

Commented by yoyo at 2011-11-12 09:32 x
私が よく知っているお子さんで N40ぐらいの学校に行った子がいます。
小学生の時は 勉強もう嫌々で、公文1教科やるのも 精一杯。
1年生から初めて 6年の初めに 算数F教材(小6レベル)というから できないですよね。
でも 受験を通り越したことで とにもかくにも 学習習慣がつき、嫌々でもやっていた 公文のおかげで 計算力があるから N40の学校では 数学が5位以内。
それで 気分がよくなり、自分の意思で公文に戻っただけでなく 毎日勉強する習慣が崩れていないそうです。

同じぐらいのレベルで公立に進んだ子たち、ペーパーではむしろ この子より点を取る能力が高い子たちだと思いますが、その中の相当数が 学習習慣を失っていってしまったことを考えると 
成績が伸びない子が 私立にいく価値は 相当高いと思います。
もちろん 中学受験で成績が伸びないのにも いろんなケースがあるでしょうから 一概には言えませんけどね。

Commented by mimi at 2011-11-12 10:15 x
中学受験の価値、私立中一になった今でもこれが正解かどうかなんてわかりません。
最近、公立と私立のどちらに行くのがいいかとママ友に聞かれ、自分で話しながら結局その子が求めるものがフォーカスされているなら私立、そうでないならば公立の方が良いのではないかと思っていることに気が付きました。

公立の方が万人向けであるが故に、可能性は広い。
例えばある程度以上のレベルの私立進学校に行って、大学に行かないって選択肢を取ろうと思うとかなり辛いし(*-*;)

行かせてみて思うことは、やっぱり気の合う友達と6年過ごせることの価値はほかには代えがたいように思いますが。

偏差値よりも、将来の方向性や、その子に会う学校があるかどうかの方が大きいと思います。あとは子供の成熟度かな??やっぱり自覚ができる子は強いですよね。
Commented by 震電08-G at 2011-11-12 11:49 x
同感ですね。
「私立がいい」「公立がいい」という絶対的なものではないはず。
私立は校風が合っていればいいんでしょうけど、でも校風はその学校に通って見ないとわからないし。
公立は、まさしくバラエティに飛んでいます。
でも勉強という環境について焦点を当てれば、大学入試を目指した中高一貫校には及ばない。
公立は「良い悪い」などを判断する所ではないのかもしれませんね。(私もブログのネタで書きましたが)
Commented by 迷走親 at 2011-11-12 12:07 x
先日の『勇気ある撤退~』の記事に非公開でコメントしたものです。
(自分の名前を忘れてしまいました…前回と違っていたらすみません…が、間違いなく本人です)
不躾な質問に対して、こうして記事にして回答してくださってありがとうございます。
大変参考になりました。

アンダンテ様のお言葉、こちらの記事についてコメントしてくださった皆様のお言葉を参考に、我が子のこれからに活かしていきたいと思います。

おそらく、私のようにこちらを頼りにしておられる方が多くいらっしゃると思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by だでぃべあ at 2011-11-12 16:00 x
だでぃべあと申します。小5娘の父です。
以前から拝読していましたが、初めてコメントさせていただきます。

私は今、この問題で悩んでいます。

まず皆さんがおっしゃるように「私立」と括るのは意味がないと思っています。そして目先の中学校進学のみを考えれば「公立」も同様だと思っています。
それは、その時点で仮定ではあるにしても、私立中学受験を止めたら入学するであろう中学校は、個々のご家庭で特定できると思うからです。
その前提でのお話です。

また我が家は首都圏在住ですが、都民ではありません。
それも、一つの前提ですね。

我が家から常識的な時間で通える範囲の私立中学校の中で(まずこの時点で、かなり数が絞られてしまいます)、娘の塾での成績から想定される受験生内での立ち位置から、上下に若干の幅を持たせて成績的に行けそうな学校をサーチしたとき、候補となる中学校はそれほど多くありません。
正直なところ、合格できる可能性のありそうなところで、行きたい(行かせたい)学校を見つけられていない状況です。

(済みません、長いので続きます)
Commented by だでぃべあ at 2011-11-12 16:07 x
(続きです)

一方、中学受験をしなければ通うことになる中学校は、それほどひどい評判ではありません。
(かといって、決して素晴らしいわけでもありません。)

そして、悩みの種となっているのが娘の性質です。早熟型か晩成型かという点です。
娘は晩成型(後のびするタイプ)ではないです。
決して早熟というほどではないですが、学力での相対的な位置は今がマックスだろうと思っています。急にジリ貧になるとは思いませんが、努力して現状維持かなと思っています。

仮に晩成型なら、博打の面はありますが、後々の伸びに期待して(今の時点で費用と時間をかけない=後でかける)「公立」と決められます。
ところが、早熟型で「行きたい」と思える学校が見つけられていない場合、それでも費用と時間を掛けるのかが決断できないでいます。

「勇気ある撤退」などでなく、我が家のように「進むも地獄、退くも地獄」の場合どうしたらよいのか、非常に悩んでいます。
息子の中学受験を経験しましたが、仮に撤退する場合、遅くとも5年生のうちには決めないと、本人にとってもかわいそうだと思えるからです。
Commented at 2011-11-12 17:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2011-11-12 20:11
yoyoさん、
まぁ得手不得手はいろいろあるわけですけど(勉強そのものが苦手とか…)、この、小学校高学年の時期に勉強してみるってことそのものにも巨大な意味があるわけで、やっぱりやらないのに比べると、その子なりの学習をその先に積み重ねていきやすくなりますよね。

そういう子に何も手を打たないで公立中に放り込んだら、それこそ基礎学力を身につけないで大人になってしまいます。結局納得できる学校に受からなくて公立中に行ったとしても、やった分の勉強は生きてくると思うんですけど…挫折感の部分がうまくクリアできるならば。
Commented by an-dan-te at 2011-11-12 20:16
mimiさん、
> 行かせてみて思うことは、やっぱり気の合う友達と6年過ごせる
> ことの価値はほかには代えがたいように思いますが。
まさにそう思うのですが、これは入る前にはよくわからないのもしかたないことで…

> その子が求めるものがフォーカスされているなら私立、
確かにそういう面はあるだろうし、でも、たとえばこじろうだったらぜんぜんフォーカスされてたわけじゃないし(^^;; 私も違うな…

そうすると、フォーカスするための私立って感じかな??
Commented by an-dan-te at 2011-11-12 22:11
震電08-Gさん、
いつもいつも私が食いつきたくなる話題提供、たいへんお世話になっております_o_

校風は、通ってみなければわからない…というか、いちおうだいたいの雰囲気はあるにしても、居心地の細部までを決めるものは周囲の面子がどういうものかということに尽きるわけで、それは入学してみないとわかりませんね。

ある程度気に入って入学すれば、そこから徐々に馴染んで、気に入っていく面はありますね。染まるというか。

> 公立は「良い悪い」などを判断する所ではないのかもしれませんね。
まぁ確かに…
ニュートラルであることも求められる場ですからね。
Commented by an-dan-te at 2011-11-12 22:19
迷走親さん、
ご丁寧にありがとうございます(^^)
参考になりましたら幸いです。

まだうちも終わってないので迷いながらですけど…
こうやってブログ書きながらいくとちょっと整理できてなかなかいいペースです(^^;;
Commented by an-dan-te at 2011-11-12 22:40
だでぃべあさん、
地域的な条件から、あんまり選択肢が多くないわけですね。そうすると結局、偏差値がいくつ以上にならなそうなら公立路線、というふうにせざるをえない…

行けそうな範囲(地理的にも、難易度的にも)に、あ、ここならなかなかいいじゃないの、と思うところがこれからみつかればよいですが。

ほんとに結論として「ない」ということになるなら、路線を切り替えて、公立中経由で高校受験のときに有利になるような勉強を、無理のない範囲で進めていき、様子を見ることになりますね。

現段階で、大器晩成タイプでないと思っていても実際どうなるかはわかりませんし、伸びる伸びないはさておき、本人の志向がはっきりしてきて新たな展開が見えてくる場合もあります。

ま、いずれにせよ「地獄」はいいすぎかと…
Commented by an-dan-te at 2011-11-12 22:45
***(2011-11-12 17:58)さん、
あぁ確かに、公立は、移ろっていきますから、年月が経つと、同じ学校であって同じ学校でない、みたいな。

私にとってJGは、まさに「「居場所」となり「人生の進路を決める土台」となり、さらには「心が帰れる場所」となって」います。子どもたちもそういう場がもてたらいいなと思います(^^)

「ご縁」のものですねぇ…
Commented by くるみ at 2011-11-13 10:01 x
>あの授業、あのテスト、いじめや、内申を避けて通れない高校受験など、もろもろを考えると「どこかゆったりして面倒見のよい私立に入れたほうがよかったのでは?」という考えがふとよぎることもある。

全く同感です。
公立中に通わせてる身としては、中受させればよかったかな~と思うこと、多しで^^;
息子の中学だけしか知らないですけどね~。
公立中で良かった!って人を私の周りではあまり知りませんが、地域性もあるんでしょうね。

色々迷いはあると思いますが、子供が諦めたくない、辞めたくないと言ったら、最後までやらせた方がいいような・・。
第一志望に失敗したことがバネになって(子供自身が悔しがる)中学以降の勉強のモチベーションが上がる子もいますので。

いずれにしても、中受をした事の利点はあると思いますよ~。
Commented by an-dan-te at 2011-11-14 12:20
くるみさん、
行きたい中学に行けるかどうかは、地域的状況、経済的状況、成績もろもろ現実的な制約が出てくるけれども、なんらかの形で、この時期に勉強はしたほうがいいと思うんです。

公立中に行く場合でも、基礎学力は絶対必要ですよ。またろうみたいに、公立小以外ノー勉で行ったら、その先の勉強を乗せるにもあんまりにも土台がなくて…乗せるところがないけど、捨てちゃっていいですか?? みたいになっちゃうもの(-_-;;
Commented by みたらしさくら at 2011-11-14 14:34 x
これは地域、経済はもちろんどんな受験生活をおくったかということを考えにいれなければならないと思います。
たとえば引っ越し等で6年生の途中で急に受験に参入したお子さんや、結局スイッチが入らず自分から勉強しなかったお子さんは将来の可能性にかけて公立中進学でもよいかと。公立は学力的に上から下までいろいろいますので、競おうと思えばライバルはいます。
自分自身を振り返りますと、転勤の関係でたまたま家のそばにあったいわゆる偏差値があまり高くない中学校に編入しました。(もちろんNo勉)
当時地域の公立中が荒れていたこともあり(金八世代ですから)環境は悪くなかったと思います。しかし慣れてくるとあまりに簡単にトップがとれてしまい、子どもだからそれに安住してしまうんですよね。結局、親が見かねて高校受験させられました。
あのまま中高一貫校にいたら、居心地は悪くなかっただろうと思いますが、井の中の蛙だっただろうと思います。
Commented by an-dan-te at 2011-11-15 14:29
みたらしさくらさん、
そうですね、地域の状況も大きくそれぞれ異なりますし、駆け込み受験の場合などはまだ「受験にかこつけてじっくり勉強してみた」とさえいえない場合もあり(^^;;

公立は「輪切りされていなくて上もいる」というのがひとつの特徴です。みたらしさくらさんは「あまりに簡単にトップがとれてしまい」とはまた、極端な私立に入られましたね。居心地が悪くなかったのはなによりですけど。
Commented by みたらしさくら at 2011-11-15 22:21 x
すみません、よく考えてみたら、昔と最近の中受では全く違いますね。昔は受験するのは、クラスで3番ぐらいまでのかしこい子とお金持ち(小金持ち?)。偏差値が低めの私立中は、今は一定数いるかと思われる上位校残念組なんてなく、大なり小なりお金がある家の子ばかり。「うちの子はちょっと線が細いから公立では無理かも。」とか「せっかくお金があるので私立にいれるか」という家庭が多かったような気がします。
Commented by an-dan-te at 2011-11-16 07:25
みたらしさくらさん、
そういえば、りんこさんの講演で、中学受験をする子に三種類あるって話で、「賢い子」「金持ちの子」「ふつうの子」(言葉は違ったかも)…今はこの三つ目がボリュームゾーンなんですが、昔はそこんとこは受験しなかったわけですね。

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