授業トラウマ(小学校編)   

私が授業ギライ、授業受け下手になるにあたっては、私なりの理由というかきっかけというものがあって…

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さかのぼることン十年。幼稚園が終わって小学校に入るとき、これからは「勉強」っていうもんをするんだよ!! ということについて期待に満ちていない子がいるだろうか。私ももちろん、来るべき小学校生活にとってもワクワクしていた。入学式が終わって教室にいったら、それぞれの席に満開の桜の絵のついた分厚い封筒があって、その中に教科書がひとそろい入っていた。その封筒を開けるときのどきどき感は、なんとなく覚えている。

家に帰って、(活字中毒なもので)国語の教科書から一気読みして、「こんなちょんぼりしたものを半年かけてやるんだ!?」とそこはかとなく先行き不安感に包まれた、ような気がする。前にもちょろっと書いたことがあるけど、私の母は早期知育教育に熱心な人で、私は早いうちから字が自在に読めた。母は実際のところ仕事が忙しくてそんなに私の面倒を見ていたわけではないのだが、私が自分で「小学一年生」「小学二年生」とか先の学年の学習ページを隅々まで、それこそ「お母様へ」の欄まで読み漁って、ひととおりの学習内容は入学前に把握していたのだ。

ところが授業は、そんな先取りの必要はまったくなく、ゆったりと進んでいくものであるから、私は当初かなりはりきって参加していたようだけど、何かと摩擦が大きかった。私の記憶にあるのは断片的なエピソードだけど、たとえば先生が「5-6=」という質問をしたとき(そういう引き算はできないということを教えたくて)、私が「-1」と答えて怒られたりとか、図書の時間で私が読んでいた本のことを「小学一年生が読むべき本ではない」と言われたりとか、そんな感じ。先生もかたくななタイプだったみたいだけど、何より私がかわいくない一年生だったことは間違いない。

小学校三年生になるとクラス替えがあり、今度はとてもほがらかでおっとりやさしい先生になって、摩擦は何もなくなったが、その先生は体育大学を出た人で、勉強はあまり得意でなかったらしい。記憶にある限りでも、「1平方メートル」が「100平方センチメートル」になったり、光が直進しなかったり(*)と、教科内容はかなり混乱していた。その先生のことを嫌いではなかったので、だからといって揉めた記憶はないけど、授業はあてにしないことにしていた。

そして小学校高学年になってからの担任の先生は、年配の男性で、芸術分野や作文指導に造詣が深く、一方、理数系はてんで苦手で、体育指導も嫌いな人だった。体育の授業は、近くの公園に子どもを連れて行って放し飼いにしたりしてよくしのいでいたが、算数の授業となると、そういうわけにもいかないのでよくお説教のネタを見つけては一時間つぶしていた。

しかし、まったく授業をしないというわけにもいかないので、授業をするとよく間違えていた。「グラフを描いて直線になるものはなんでも(原点を通らなくても)正比例」と教えてしまったり、「一日のうちで気温が一番高いのは午後二時(←それはよい)、低いのは午前二時」とやってしまったり。特に後者については教室中でブーイングが上がり、みんな教科書を見せるやら、「夜明け前ってすごく冷え込んで目が覚めちゃったりしませんか」と生活実感から反論したりしたけど、先生は「教科書が間違っているんだ!!」といってがんとして自説を曲げなかった。

教える内容を間違えるのはまだしも、指摘されると逆ギレするのはほんとに困ったもので、小学校での授業中というのは、なんというか、授業を受けているという気分になるものではなかった。

そんな中で、四谷大塚に通うようになって、中身が間違ってない授業(!)、やるほうも聞くほうもイキイキしてテンポよく進んでいく授業に感銘を受けた。それで、そういう充実した授業を受けられる学校に行きたいと思って受験して、ところが全落ちして公立中に通うことになり…

公立中の授業については、どっかで書いたような気がするから省略するけど(「全落ちで公立中に行った思い出-授業の話」)、とにかく私はそんなわけで授業に関しては根深いトラウマを持っているのだ。

自分の体験から得た教訓を生かして、子どもには決して早期知育とか先取りをさせないようにした。そのおかげか、あるいは三人とも私ほどは性格が悪くないおかげか(^^;; はたまた21世紀の公教育が昔よりは進歩しているおかげか、とにかくみんなそれなりに学校の授業というものを好意的に受け止めることができた(できている)ようでほんとによかった。

はなひめは、中学受験をしたいといっているけど、それは公立小の授業が苦痛だとは思っているからではない。マイナスな理由よりはプラスの理由がいいよね。それがたとえ、制服がかわいいとか程度であっても。

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(*) 平行光線が凸レンズで屈折したあと、焦点で交差して進んでいくのではなくて、焦点付近で「くきっと」曲がって、微妙にくっつかずに曲がって去っていく図を描いていた。「もう少しでくっつく、というところでまた広がるんですよー」と解説していた気がするが、たぶんあれは太陽が焦点で像を結ぶため「点」にならない体験から来てたんだろう。

by an-dan-te | 2011-11-02 12:39 | 中学受験 | Comments(8)

Commented by nonchan at 2011-11-02 13:23 x
「5-6=」を見て・・・
私が1年生で引き算を習ったときの授業は忘れられないものでした。
先生が一人に3本ずつかっぱえびせんを配って、
「かっぱえびせんが3本あります。1本食べたら残りは何本になるでしょう。さあ食べてみよう!」
ってやったんです。
えーっ、授業中にお菓子を食べてもいいの?と、教室はざわざわ。でも先生が食べろって言ってるんだから食べちゃえ!と、食べたら、そのえびせんはなんだか湿気てて不味くて・・・
何十年もたった今でも、鮮明に覚えています。
あの先生なら、「5-6=」という引き算はできないんだってことも、怒るんじゃなくてちゃんと教えてくれたかも。
(かっぱえびせんが5本しかないのに、6本食べるのは無理ですからね。)
Commented by どん at 2011-11-02 15:00 x
同年代のアンダンテさんの小学校体験、衝撃的。
私は地方の公立小学校でしたが、そこまではひどくなかった
記憶が。そこまでは、っていうところがミソですけれど。

昔って、ちょっとアレ?っていう先生がいても、
今に比べて親も先生に意見するのが難しかったような風潮が
ありましたよね。
親の学校への関心も、今ほどではなかったかも…。

5、6年の担任の先生が非常に素晴らしい方だったので、
私の小学校時代はいいイメージで終わりましたが、
高学年でハズレを引いてたら、公立への不信感は
今のレベルじゃすまなかった気がします。

でもうちの娘、教科によってはもう学校の授業が苦痛そう。
親もあと1年余りだし、我慢してねというスタンスです…。
Commented by 東川塾 at 2011-11-02 19:27 x
連日失礼します。
あまりにもストライクな話題だったもので…。
高知県ではいまだにひどい先生もいるようです。
Commented by an-dan-te at 2011-11-02 22:45
nonchanさん、
確かに。「えびせん」というのは、今扱う数の世界を、強烈に自然数に縛るものですね。それにしても、湿気てなければよかったのに(笑) いずれにせよ、一生記憶に残る授業ですね。
Commented by an-dan-te at 2011-11-02 22:49
どんさん、
高学年で「当たり」というのはほんとによかったですね~
私も、当たりとまではいかないにしても、少なくとも指摘されたときに素直に認める先生だったらよかったのにと思います。

公立への不信感は相当根強いものがありましたが、またろうが何人も大当たりの担任を引いたので、だいぶ払拭されましたよ~

中学受験と学校授業のからみはまた、ちょっと難しいですね。はなひめは今の先生と相性がいいみたいで、あとそんなに鋭いタイプじゃないのが幸いしてか、奇跡的にうまくいってます。来年どうなるか…??
Commented by an-dan-te at 2011-11-02 22:50
東川塾さん、
そりゃ東京圏でもいろんな先生が…
地域性もあるんでしょうけど。
Commented by ぎどん at 2011-11-03 09:42 x
んー、私も小学校1年の時だけ公立に通いましたが、別にそれほど苦痛ではありませんでした。
親は別に早期教育なんぞはしていませんでしたが、
教師だったから家に「手ごろ」な本が転がってましたし、
私が本が好きだったので、「小学3年生」くらいまでは読んでました。
でも別に…フツーに楽しく授業受けてたような。あんまり記憶ないけど。

というわけで、先生によっても全然違うでしょうね、きっと。もちろん私立でも国立でも「先生によって全然違う」でしょうけど、その「全然違う」の差分が大きいのが公立かもしれんですね。

私が国立行きたかったのは、姉が行ってた国立の給食がおいしそうだったからです(笑)。あと「受かったらいつも食べたがってたホールケーキ買ってやる」というご褒美があったから(笑)。食い意地driven(笑)。
Commented by an-dan-te at 2011-11-03 20:39
ぎどんさん、
私の小学校低学年時のことでいえば、先取りがどうこうというより性格の問題が大きかったと思います。そこも含めて先取りの問題もあるんですけどね…

公立の「全然違う」はもぅ、ただごとでないぐらいの差がありますね。

> 「受かったらいつも食べたがってたホールケーキ買ってやる」
そんなご褒美が(^^;;
それでホールケーキを食べたのかどうかちょっと気になる…

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