記憶力の強すぎる人って危険なのかも   

新学年説明会では過去問の話も出た。実際にやるのはもちろん来年の話なんだけれども…

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注意事項は、とにかく、先走ってやらないように、それから、過去問ばっかりやりすぎないように。
後期になると、志望校別日特が始まって、その中で志望校の過去問を扱ったりすることもあるんだけど、その出来だけ完っ璧だったりして、要するに、親御さんがあらかじめ過去問はたくさんやらせていて、答えを暗記している子が例年いるというのである。

「過去問は、少量やって、傾向をつかみ、現状をつかみ、戦略をたてるためのものです。過去問だけやりこんでも受かりません」

というか、こういう話を聞いて私はいつも思うのだけど、それってすごい記憶力だなぁと。私は、式とか答えとかの具体的な結果を暗記しておくことっていうのがそもそもできない。

大学の将棋部にいたとき、先輩(全日本学生女流名人)が、山のように三手詰め・五手詰めの本をくれたことがある。手数の短い、実戦的な詰め将棋を解いて練習するってのは、もちろん指す将棋のほうの上達の近道でもあるから、そのまじめな先輩は熱心に取り組んでいたんだろうけれども、それにしても半端な量じゃなかった。世の中に、こんなにたくさんの三手詰め・五手詰めの本が出てるんだと感動したくらいである(^^;;

こんなにいただいていいんですかといちおういってみたんだけれど、とにかく一度解いたものは答えを覚えてしまうので、練習にならないからもう使えないのだそうだ。

それを聞いて私は、いやいやなかなか記憶力のいい人ってたいへんだなと思ったものである。私だったら、解きたてほやほやの一冊の詰め将棋を、また頭から解いたとしたら、全部考え直さないとわからない。でもじゃあ、解いたことが何にもなっていないかといえばそういうことではなくて、自分ではイチから考えてるつもりだけれども、一回目よりスムーズになっているわけ。

そしてさらに、数回その本で練習したとすると、非常にすらすら解けるようになるけれども、それは別に答えを暗記したからではなくて、解き方のコツをつかんだので、次にまったく新しい一冊を解いてみても、ちょっとよく解けるようになってる。と、そういうものだと思うの。

およそ、解き方を練習するというときは、少数精鋭の問題を、何度もやりこむというのが効果的、だと私は思うんだけれど、そういえば英文法の学習のときも、先生は「薄い問題集を徹底的にやりこみなさい」とかいってて、それに対して「そんなんじゃ答えを覚えてしまう」といってる人がいたもんだ。私はもちろん、推理小説を再度読んでも犯人が最後までわからないというような超絶的な忘却力を生かして、コンパクトな練習きっちり、それで英語は得意になったんだよなー。英語はだから、記憶力が悪い人のほうが得意になると思うよ。

話を中学受験に戻すと、過去問を「やりこむ」ということや、暗記算数についても、意見が激しく違う人がいるのはあたりまえだと思う。だって、人それぞれの単純物理的な記憶性能が違うんだからね。最適なやり方だって、違うにきまってるのだ。

幸い(?)我が家には記憶力の優れた人はいないので、はなひめの暗記算数もいまのところはよい具合に忘却し、その結果よい具合に理解が深まっていると思う。つまり「やり方」のエッセンスだけがだんだん積もっていくみたいな。

五年後期のしょっぱなに出てきた差集め算・つるかめ算など、我が家でいうところの「ぶっちゃけ算」関連は、最初どうにもならなかったが、基本問題を解いて(解き方さらっと「覚える」→忘れる)、また解いて(解き方さらっと「覚える」→忘れる)、間をおいて毎日ノートで数回の「ぶっちゃけ算」が回ってきたところでは、「あれ? どこが難しかったんだっけ??」と、なんだかわかった気になっているという…記憶力が弱い人の、正しい暗記算数。

(記憶力が強い人の、正しくない暗記算数については、「日能研の歩き方」ブログの記事「式自体を覚えちゃってる?」参照)

まったく、記憶力が優れた人って、たいへんよね~(^^)

え、何?? うらやましくないって??

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by an-dan-te | 2011-10-24 08:04 | 中学受験 | Comments(14)

Commented by nonchan at 2011-10-24 09:28 x
息子は一度解いた過去問を覚えてしまってる人でした。
通っていた塾の指示で、第1志望校の過去問を1週間に1年分ずつ5年分解いて、次に第2志望校5年分、第3志望校5年分解いて、それからまた第1志望校に戻って同じ問題を解いたら(つまり、最初にその年度のを解いてから15週間後だったのですが)、合格最高点超えみたいなありえない得点を連発。本人も「覚えてるから、2回めをやっても意味が無い」と言ってました。
それを見て、1回目にやった過去問の得点も本物といえるのか、逆に心配になってしまって。
過去問をやる以前に、過去問の類題を塾で扱ってた可能性は高いので、1回目の点数も過去にやった類題でかさ上げされてるかもしれない、と心配になりました。
まあ、受かったから良かったけど・・・
Commented at 2011-10-24 10:39 x
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Commented by りんご母 at 2011-10-24 16:00 x
うちの娘がまさに「それ」かも。
一度やった問題は答えを覚えています。
ただ式を全部覚えている訳でもないようで、その答えになるように式を組み立てていったりしてます。
週テストでは安定してるものの、範囲の広いテストであんまり成績が伸びてこないのも、このあたりに原因があるのかなあ、なんてちょっと思っちゃいました。
Commented by 危険なのかもって余計なお世話 at 2011-10-24 21:53 x
私も現役当時は一度解いた問題は忘れない方でしたが。
でも自分で言うのも何ですが、それは本質を理解しているからで、
単純な暗記と思われるのも何だかな―、と思います。
円周率を何百桁も覚えるというのとは違って、
入試問題の答を理解を伴わず覚えられるとは思いません。
私は逆に算数の同じ(ような)問題を何度も間違えるのが理解できません。
Commented at 2011-10-24 22:40 x
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Commented at 2011-10-24 23:47 x
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Commented by an-dan-te at 2011-10-25 06:53
nonchanさん、
おぉ、記憶力のよい息子さんをお持ちで(^^)
エデュとかでも、過去問を二度目以降やる意味があるとかないとか、噛み合わない議論をしていることがあるんですが、噛み合わないのは当然で、体質が違うからだと思うんですよ。

でも本人が、やる意味があるとかないとか自覚してれば問題はないわけで。

一回目ですら、過去問の点数を頼みにしていいかってのはまた、別の問題がありますけど…
Commented by an-dan-te at 2011-10-25 06:59
***(2011-10-24 10:39)さん、
こちらも記憶力のよい方のお話ですね。

結局、新たな過去問(?)を求めてそこまでさかのぼったのですね、すごい!!

日特は過去問の扱いがけっこういろいろみたいで、私も戸惑いました。やるんだかやらないんだかはっきりしてほしい、やらないんだったら早めに言ってほしいという感じで。最初、過去問は家でやらなくていいんだと思い込んでいた私は出遅れました。

こじろうの行った日特は、結局過去問やったのは最新の一年分を日特の初回にテスト形式で。あとはそれぞれの先生がプリントでいろんな問題を用意して解いていました。ちゃんと日特の仲間とたくさんいっしょに進学できましたよ(^^)
Commented by an-dan-te at 2011-10-25 07:02
りんご母さん、
記憶力がよい悪いということが元になってると思いますが、問題を目にしたとき「知ってるか、知ってないか」が気になるとか、「思い出そうとするか、考えようとするか」という無意識的なメンタリティーも、勉強効果に影響があるような気がします。

でもそういうのって変えにくいので、思い出そうとする派の場合には、問題を変えるようにする(同じ練習をしたくても類題を用意)ほうがよさそうですね。
Commented by an-dan-te at 2011-10-25 07:38
危険なのかもって余計なお世話さん、
英文法の先生が「薄いの一冊徹底的にうんぬん」を言ったときも大学受験の話ですが、その場合ふつう自分で勉強をコーディネートしてるので、「それじゃ覚えちゃう」と思う人はやり方を変えてたわけです。

だから、実際には危険はありませんよね、自分で回避できます。「危険なのかもって余計なお世話」さんも、本質を理解したうえでもう覚えた問題であればただ漫然と二度目解くようなことはしてなかったでしょ?

中学受験の場合、親がコーディネートをしてることが多いので、子どもの暗記特性を理解せずに、自分の勉強方法の記憶に従って組むと、「危険」なことも起こりうると思います。

> 私は逆に算数の同じ(ような)問題を何度も間違えるのが理解できません。
まー(^^;;
理解できないかもしれませんが、こちらはそういう子の面倒を見ないといけないので…
Commented by an-dan-te at 2011-10-25 07:38
***(2011-10-24 22:40)さん、
そうですね~私もうまくいえないんですけど、記憶の特性によって最適な勉強法は当然変わるということと、そういう場合、親とはいえど別の人間が勉強の段取りするときは注意が必要ってことかな。

リンク先にある「日能研の歩き方」記事の「式自体を覚えちゃってるみたい」という相談はまさにそういう場面でしょう。
Commented by an-dan-te at 2011-10-25 07:39
***(2011-10-24 23:47)さん、
それがまさに「とことん過去問をやりこむ」という状態なのね。私はそのような境地をあまり体感してないんでなんともいえないけど、話には聞きますね。

「ママぽよ」のアンちゃんもそうやって合格したんじゃなかったっけ。
Commented at 2011-10-25 07:57 x
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Commented by an-dan-te at 2011-10-26 19:44
***(2011-10-25 07:57)さん、
そうですよね~
入ればいいってものではないからね。

はは(^^;;
確かに体育会系。
休ませるのは正解でしょうね。うちも来年はそういう調整をしているかも…

塾としては押し込めば成功なので、正しい戦略なんだろうと思うけど、入ったあとのこともあるし、そこそこバランスよくやって入れるところに入るというのも十分だと思います。

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