ピアノをやると頭がよくなるの?   

ピアノがうまい子は勉強ができる、という「俗説(?)」はわりと広く信頼されているようで…

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震電08-Gさんのブログで「【コラム】ピアノが出来る子は勉強もできる?」という記事があったとき、私だけでなく何人かの人が「そう思う」というコメントをつけています。

もちろん逆はいえなくて、勉強がすごくできる子で、音楽にちっとも興味がない、不得意、って子はいます。というかピアノやってなきゃいくら頭良くたってピアノ弾けないのは当たり前ですね。

ちなみに私がこの説を信じるに至った根拠というのは、

・母のピアノ教室に通う子たちで、だいたいピアノがうまくなる子は勉強もできて、うまくならない子は勉強もできなかった。親が、勉強があんまりできないので音大でもいってもらいたい、とか思ってもだいたい無理。ただし例外あり。
・素人で、気が遠くなるほどピアノがうまい人というのは、ほとんどの場合頭がすごく良い。特にピアノ男子は難関大理系率高し。

という、体験密着的なものですけど…

考えてみれば、ピアノがうまくなる条件と、勉強ができるようになる条件というのは、かなりかぶっているものだから:

・毎日の積み重ねをコツコツできる。
・(いわゆる)頭の回転が速い。
・先生の指示をよく聞き、「基本的には」素直に従うことができる。
・自分が今練習していることの意味を考え、そこから効率的に学び取ることができる。
・自分がやったことの結果をよく把握して、そこからのフィードバックを得ることができる。
・知識を学び、さらにそれを活用することができる。
・目標を立て、それをブレークダウンして、さらにそれを実行することができる。
・全体のバランスに配慮して構成することができる。

などなど。こういった資質を持っている子は、ピアノもできるようになるし、勉強もできるようになるでしょう。

「挑戦するピアニスト」(金子一朗著)という本には、早稲田中学校・高校の数学教師であり、かつピティナピアノコンペティションの特級で金賞を取った筆者が、限られた時間の中でどうやってピアノ演奏を組み立てているかが事細かに語られています。この本を読むと、ここまで緻密に論理的に物事を考え、全体を見据えて構成し、必要な努力を継続的に実行できる人だったら、それはもちろんピアノも弾けるし数学もできるだろう、ということが深く納得できます。

そんなわけで、「ピアノがすごくできる人は、勉強もできる」という説に関しては、周囲にもたいてい実例がいたり、理屈の上からも納得いったりして、だいたいそんなもんだろうと思われます。

そうすると、次の期待としては、「ピアノをやると頭のいい子に育てられないだろうか?」ということが思いつくわけですけど、いうまでもなく、「相関関係があることと因果関係があることは別」なのであって…

ピアノがうまい子で頭のいい子がたくさんいるからといって、ピアノを習わせれば頭のいい子になるって単純な話にはなかなかなりません。

だいたい、ピアノにも勉強にも必要な資質(前述)が著しく欠けている子に、ピアノをまず習わせようとしたところで、うまくもならなければ好きにもなってくれないというのがありそうなところです。そこで無理やり習わせても何もいいことはないでしょう…という例ならたくさん見ましたので(-_-;;

いちおう、考えられることは、「そこそこ」の資質を持っている子にピアノを習わせ、「こつこつ」練習を積み重ねたり感じたり考えたり、いろいろピアノがうまくなるためのあれこれを促し、それが演奏の上達や楽しさにつながったという成功体験として結びつくようにすれば、そういった資質が強化されるのではないかということです。

幼少時に、たとえば公文をやらせようとする意図には、直接「計算力」を高めておこうという狙いのほかに、「コツコツ勉強」の積み重ねによる成功体験を味わえるようにしようということも含まれていると思います。ピアノを習わせるという選択は、ピアノ自体の楽しみを得ることのほかに、上に並べたような資質を高めようとする狙いがあるとしても妥当かと思われます。

ただ、私の場合は、「ピアノを習う」ということにまつわる功罪エピソードがあまりにもたくさん頭にあったために、子どもにピアノを習わせるにあたって、「コツコツの積み重ね」を守らせることから逃げてきました。それで、ピアノ(というか音楽)を好きになることには成功したようですが、勉強ができるようになる資質を磨くという方面に関してはあまり効かなかったようです。

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by an-dan-te | 2011-10-10 14:21 | 中学受験 | Comments(14)

Commented by bun at 2011-10-10 15:58 x
上の子は、ピアノでなくギターを独学でこつこつ努力しとても上手になったのですが・・楽器が違う&習うのでなく独学 では法則からはずれるんでしょうね・・数学オンチです(いやどの科目もまんべんなく嫌いです)。
Commented by どん at 2011-10-10 18:19 x
そう、ピアノをすると頭がよくなる、のではなくて
頭のいい子じゃないとピアノがうまくならない、のだと思います。

アンダンテさんの書いている通り、楽器の上達に必要な条件と勉強に必要な条件は限りなく似ている。
 だからといってピアノがうまければ全員天才、ではないと思いますが、きちんと練習を続け、上達することができれば、その頑張り方を勉強に転用することは可能ですよね。
 

右手と左手、そしてペダルを踏む両足と考えると、手足をそれぞれ違う動きで、それもどれも大切で、みたいなものって他には少ない動きなのかも~。私もボケ防止で再開してみようかしら(笑)。
Commented by sora at 2011-10-10 21:42 x
ピアノは両手を使い演奏をします。
幼い頃から両手使いをすることで脳を刺激する
な~んてことはないです・・・よね・・・

今ピアノのレッスンが受験の邪魔だと思ってる娘に、この話を聞かせてあげます!!
Commented by an-dan-te at 2011-10-10 22:14
bunさん、
まさか、ピアノとギターで違うということもないでしょう(^^;;
ギターがとても上手になったということは、勉強を「する」ことの素質の一部が少なくともあるということ。しかし数学センスがあるかどうかはまた別か!?
Commented by an-dan-te at 2011-10-10 22:31
どんさん、
> 楽器の上達に必要な条件と勉強に必要な条件は限りなく似ている。
ですね~

テニス漫画のベイビーステップでは逆に、勉強をすることで培ってきた能力を元手に、それをテニスに注ぎ込んで一気に開花、ということになってますが。ま、そういうことは実際には少ないだろうけど。漫画だから。

ピアノで勉強ができるようになるかどうかはともかく、母の今後のボケ防止にはよろしいかと思ってます(^^;;
Commented by an-dan-te at 2011-10-10 22:32
soraさん、
ないこともないか!? と思うのですが、よくわかりません。とにかく、ピアノも勉強もめちゃくちゃできるって人はたくさんいるから、「そんな両方できないよー」はナシってことで(笑)
Commented by nonchan at 2011-10-10 22:33 x
私の従妹が「親が、勉強があんまりできないので音大でもいってもらいたい、とか思って」ピアノで音大に行った例だったりします(^^;;;
小学校の時の同級生で、音大に行って今も音楽で食べてるという子が2人いるんだけど、1人はお勉強はあんまり得意じゃなくて、もう1人はお勉強はまずまずで(できるほうだったけど、飛び抜けてよくできるというわけではなかった)、という感じで。
高校や大学で出会った人の中には、勉強も良くできて楽器もすごく上手という人もいたけど、そもそも、その高校や大学に来てる時点で、勉強がからっきしダメという人はいないわけなので、母集団が偏ってると言うか・・・
私が通っていた音楽教室で、選抜コース的なものがあって、楽典やソルフェージュなどをグループレッスンで受けてたんですが、そのコースに入ってた子の進学先(高校)は、トップ校から中位校までいろいろでした。みんな、中位校以上には進学してたわけなので、相関があるといえばあるのでしょうけど・・・
Commented by takeshi at 2011-10-11 08:48 x
私の友達のピアノの先生がいうには
家庭で練習する習慣ができるかどうかは家庭しだい。
勉強する習慣も家庭しだい。
たいてい親の姿勢といってます。
Commented by くるみ at 2011-10-11 09:35 x
アンダンテさんの周りにはそういうピアノ男子や女子がいたんですね~^^
私の経験の範囲だと、ずっとピアノを続けてた男子や女子は(中学校の伴奏者)、小中と優秀な人は確かに多かったです。
でも高校からは両方優秀な人はいなかったです。
進学校だったので、その高校に入った段階で頭が良い方とは言えると思いますが。
どっちも優秀だった人は1人だけ知っていて、芸大かお茶大かを迷うレベルだったそうです。結婚式でもピアノを披露してくれました。
高校以降の学力とピアノの関係性は、私の中ではっきりしたものはわからないのだけど、勉強だけじゃなくて他にもできる事があるという事は、すばらしいことだし、とても大事なことだと思ってます。
Commented by an-dan-te at 2011-10-11 13:10
nonchanさん、
> 勉強があんまりできないので音大でもいってもらいたい
おぉ。うまくいったんですね(^^;;

ま、今回の話は個人的な感触なので適当に聞き流していただくとして、中学受験的な関心からいえば、ピアノと受験共通の資質(があるのは確かだと思う)を、ピアノを習うことによって磨けるのかってところですよね。これは可能性がないじゃないけど現実問題は微妙というところで…
Commented by an-dan-te at 2011-10-11 13:11
takeshiさん
非常に大雑把ですがそれはありますね。いわゆる「きちんとしたおうち」って感じ。
Commented by an-dan-te at 2011-10-11 13:20
くるみさん、
いやもうね。めっさいます~
私が生涯で直接知り合った中で(キーシンのコンサートに行ったことあるとかは別として)、一番ピアノうまかった人は、東大理三現役合格、しかも高校は外国現地校を飛び級(二年間)という、どんだけ頭いいのかよくわかんない人でした。そこらの音大生じゃ太刀打ちできない、圧倒的な音楽力(っていうのか?)でした。

今、音楽をいっしょに楽しむ仲間も多数が「それ系」(これ以上詳しく書くと名指しになるから書けない)なので…

> 勉強だけじゃなくて他にもできる事がある
ピアノと勉強のことに限りませんが、すごく優れた資質を持っていると複数の方面に役立つ、ということは当然あるでしょう。傍からみると、人間誰しも一日24時間しかないのに、どうしてあれもこれもスキルフルなのかと聞きたくなってしまいますよね。
Commented by 震電08-G at 2011-10-12 00:56 x
私としては「新しい発見!」かと思ったんですが、けっこう一般論だったんですよねぇ(苦笑)。
でもおかげで「ピアノがうまくなるための要素」と「勉強や入試に必要な訓練」が近いものである事を知りました。

でも「ピアノをやれば勉強ができるようになる」訳ではないんですね。
そこを勘違いしてしまうと、悲しい結果になりそうですね。
Commented by an-dan-te at 2011-10-13 08:16
震電08-Gさん、
昔からピアノ(と、ピアノをしてる人)はいつも私のそばにいたので…
それで、そばにいただけで、私自身は30年くらいピアノを弾いていなかったわけですけど。

> でも「ピアノをやれば勉強ができるようになる」訳ではないんですね。
記事に書いたように、そういう面も多少はあってよさそうですけどね~確かめにくいですね。

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