親が子どもに教えるってどうなの?   

私の母がピアノの先生だったというと、よく、「じゃ、お母様に習ったの?」とか聞かれることがあるんですけど…

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そんなことできるわけないじゃないですか。喧嘩になりますよ!!

母はそんな愚を犯さず、私がピアノを習うときはもう最初っから、別の先生に月謝払って任せていたし、たぶん私が家で練習してるときはどうしたって耳に入ってただろうけど、ああせいこうせいとか口を出すことはありませんでした。

音があからさまに違うとき(たとえば、臨時記号落としたとか)だったら指摘したりしてたかも。そういう単発の、単なる事実の指摘ならそんなにモメることはないですし。もっとこう、どう弾くべきとか、あるいは練習するしないなんてことになると一触即発戦争勃発ですよね。

どうしてそんな話を思い出したかというと、震電08-Gさんのブログで、「親が子どもを教えるってどうなの?」という記事があり、そういえば私の母は、ピアノのことをよく知っていたから、というかよく知っていたのに、ちゃんと私をピアノ好きに育てたなぁということに思い至ったわけです。

そういうのって、なかなか加減が難しいですよね。と、自分が子育てをしている今になるとつくづく思います。

わかりやすいので、もう少しピアノの話を続けます。いや大丈夫、中学受験ブログだってことは忘れてませんよ。

親がピアノというかそもそも音楽のことをまったく知らない、好きでもない、というと、子どもが音楽好きに育つ可能性は低くなります。やはり親に素養があるとか、家の中にそういうことに馴染む雰囲気があるというのはとても大きなアドバンテージです。

まずは始めるということ。スポンサーである親がその気になるということと、子どもがなんとなくやってみようかという気になることの両方が必要です。

しかしその後は、親が熱心なら熱心なほどうまくいくかというとそうでもありません。子どもの間違いをすぐ指摘できるとか、何をどう弾くべきかわかっているということはプラスの面ももちろんあるんですが、親は「待てない」もんですからすぐ先回りしてあれこれ口を出し、その結果子どものやる気や、自分で考えようとする気をそいでしまうということはよくあるものです。

だから入れ込みすぎがよくないことは確かなんですが、かといって放置・無関心はやっぱりよくありません。月謝だけ払ってて、親が関心ないうちの子はやっぱり、なかなかピアノの上達はしないことが多いです。かといって、「練習しなさい!!」「今日はまだやってないんじゃないの?」「ちょっと、今のところちゃんと弾けてないじゃない。もう一回!!」の連発は最もまずいパターンですね。

ではどういう親だとうまくいっているのかといえば、
・自分が教えるのではなく他人から教えてもらう。
・練習する→弾けるようになる→楽しい!! を体験させる。毎日練習することの価値を体感させる。
・親が音楽を楽しんでいる。
・親は子どもの成果に関心を持っているが、焦ってはいない。
・自分で感じる・考えるのをじっくり待つ。見守る。
・親は子どものあら捜しをするのではなく、よいところ、進んだところを本音でほめる。
といったところでしょうか。

…うわー。書いててどきどきしちゃうよ。耳が痛い!! いや、耳っていわないか。

自分がそんなふうに子どもに接しているかといったらもう、お寒い限りなんだけれども、でも、こういうことを頭に置いておかないよりは置いておくほうがいいとも思うのだ。

私の母は理想の母だったわけではないし、あまりこのようなことを意識していたわけではなさそうだけれども、音楽には詳しく、自分の仕事(つまり他人の子を教えること)に忙しく、私には過大な期待を抱いていなかったため、かなりの部分では結果的にこれらの条件を満たすことになった。

最も大きいポイントは、それで小学校三年生くらいのときに、練習をするのが嫌で私が「ピアノやめる」といったとき、あっさり了承し、私がピアノ嫌いになる隙を与えなかったことだ。ことを中学受験に置き換えてみると、なかなかそれってできないことじゃありませんか?

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by an-dan-te | 2011-09-07 08:00 | 中学受験 | Comments(13)

Commented by くるみ at 2011-09-07 08:40 x
耳が痛いです><。口うるさく、かつ教えすぎで、つい感情的になってしまう私・・。
自分が簡単にできたこと、苦労した記憶がないことで、子供ができないってパターンが一番苦しいですね^^;未だに理解不能です^^;勉強だけじゃなくて、日常生活全般において。
息子を育てて初めてわかりました。親が子供の頃できた事でも、子供ができないってことがこんなにあるんだと・・。
アンダンテさんが言うように、親は、無関心でも、過干渉でも、支配的でもないってことが大事ですよね。(難しいですが、涙)親も同じ事を楽しめたらなお良いですね。
ただスポーツだけは、過干渉で熱心で厳しい親の子の方が上手かったし、ずっと続けているケースが多いですね。勝ち負けがはっきりしている世界だからかもしれないですね・・。

Commented by mimi at 2011-09-07 09:36 x
お久しぶりです。
今回の記事はもう、耳も心も痛いというか。。

自分の親が、教えることを生業としていたので
子供のころから親は超えられないと思っていました。
できる親でいすぎると、子供は超えられないと思い
萎縮してしまうのを知っているので、自分の足らない部分は隠さずに子供たちには見せています(単に天然かもしれませんが)

でも一時教える事に従事していた私も、子供の理解力や成績が足らないとイライラしてしまう。
一番無駄で良くない影響をあたえるとわかっていても。
私自身の精進が足りません。
こうなってくると子育てって(受験もピアノも)親にとっては禅の修行みたいになってきてしまいますが。

先回りしない、待つっていうのは言葉では簡単ですが
ホントに難しい。
せめてあなたのことを認めていると伝えてあげないとね。ふぅ。。。
Commented by みやこ at 2011-09-07 10:04 x
>月謝だけ払ってて、親が関心ないうちの子はやっぱり、なかなかピアノの上達はしないことが多いです。

これ、まさにうちですな(苦笑)。自分が子供のころピアノが大嫌いで、逃げるようにやめたため、下手でも長く続けてほしいなーという思いなのか(?)、ピアノに関しては全くプレッシャーをかけず。発表会前ぐらいかな、ちょっと真剣に練習してるの……。だからうまくならないんですね~。そうか~。
今は個人の先生ですが、その前にヤマハのグループレッスンだったときは、みんなとレベルを合わせていかないといけないのが苦痛で苦痛で……。
でも、学校の合唱とか合奏の伴奏なんかはちょくちょく引き受けてきていますね(次男)。


勉強のほうは、なかなかさじかげんが難しいですね。どうやったらうまくいくんだろう。
今、長男の中学の勉強のフォローと次男の受験勉強を見るので手いっぱいになっていたら、3年の娘が学校の小テストとかでひどいことになってしまっていて、全く手が回ってません(泣)。
見てあげられない娘こそ、塾行かそうかなと、真剣に考えています。ふう~。いつになったら、楽になれるのか。

Commented by どん at 2011-09-07 11:06 x
耳が痛い…痛すぎます。
ピアノについては、小さいころはまさにつきっきり!でしたが、最近は適度な感じに。でもコンペの前だとやはりしつこくしつこくあれこれ口出ししてます…。
 勉強についても、通塾当初は家庭教師代をいただいちゃってもいいんじゃない?くらいのベッタリぶりでした。
 が、近頃はスケジュール管理担当に。
 どちらも親が考えてそうしたのではなく、娘の成長によって自然とそうなった…というところがイタいです(泣)
Commented by 震電08-G at 2011-09-07 11:57 x
感銘しながら読ませて頂きました。
いや、まったくその通り。特に
「親は「待てない」もんですからすぐ先回りしてあれこれ口を出し、その結果子どものやる気や、自分で考えようとする気をそいでしまう」
という当たりは、耳も目も痛すぎるくらいです。(反省)

私は勉強面についてしか考えていませんでしたが、確かに「先回り」しすぎて、子供の自立心とか探究心を潰していた可能性が高いかもしれません。
(今更ながらですが・・・)

私はSEなんですが、どうしても子供にITに関しては高いレベルを押しつけてしまいます。
それで子供がむしろヤル気を失っているような・・・。

と言って、親が興味のないモノ(我が家では音楽)に興味を持たせる事も難しいですしね。

いや、色々と考えさせられるコメントでした。
「ポチ」10回くらい押しときます!(笑)
Commented by あんず at 2011-09-07 12:23 x
私も耳も心も痛いです。((+_+))
まさに子育ては禅修業ですね。
焦らず見守る。
あら捜ししないっていうのが一番むずかしいですね。
でもでも、正直に指摘してくれるのは家族ぐらいなんじゃないですか。
Commented by an-dan-te at 2011-09-07 12:43
くるみさん、
なんでそんな(当たり前な)ことができないのっ!?
やろうとしないの??
…というのが苦痛っちゃ苦痛なんですが、それでも、うちではまたろうがそのへんを開拓しまくった甲斐あって、私が元々資質として持っていたキャパよりはずいぶん幅広い、と思うんですけどね。それでも、イラッとするのとか、ときどき叫びたいのとかは止まらない(^^;;

> ただスポーツだけは、過干渉で熱心で厳しい親の子の方が上手かったし、
あぁ、確かにそんな気がします。卓球の愛ちゃんのイメージですね。あのノリで勉強やらせるのはそりゃイタイわ…
Commented by an-dan-te at 2011-09-07 12:48
mimiさん、
教えることのプロが、必ずしも自分の子どもをうまく導いてるってわけではなさそうですよね。

私は、理想とは程遠い子育てをしていますが、「率直」を心がけているので、欠けてる部分も隠さないし、それから率直に自慢もしますよ(笑) 両方から自分なりのものを学んでくれたらうれしいです。

「待つ」のって苦手なんですよね。とりわけ、待ってると一生終わりそうなほどまったりした子に対しては(爆)
Commented by an-dan-te at 2011-09-07 13:03
みやこさん、
「基本放置」のいいところは、嫌いにしたりトラウマを抱えさせたりってのがないところですね。伴奏をよく引き受けてくるというのはそのよい面が出ているんじゃないでしょうか。

でも、ピアノでも勉強でも、ある程度以上にしようと思ったら、どうしても、努力というか地道な練習の習慣化、それとそのことから得られる「実」の楽しさ、美しさを実感するってところが重要ですよね。ピアノならそこがあやふやなまま、下手の横好きでも楽しめますが(私のように)、勉強だとちょっとそうもいってられないんじゃないのって思っちゃいますよね。
Commented by an-dan-te at 2011-09-07 13:09
どんさん、
ピアノも、コンペともなると、楽しくマイペース…ってわけにはいきませんね。
私は、ピアノに関しては非常に冷静で(かくあらねばならぬ、という線がないので)、無理強いも何もなく、ただ自分が音楽を楽しみつつ、子どもが習うといってる間は月謝を出してやる、それだけです。それで、上二人はピアノ好きに育ちましたが…まったくうまくはありません。私がやったことは、ピアノ好きを育てる意味では間違っていませんが、ピアノが上手な子を育てる路線ではまったくないです。

> 娘の成長によって自然とそうなった…というところがイタいです(泣)
いや、イタくないですよ。
子どもの成長によって、きしみが生じているのに、それを感知するアンテナが親になくて、つっぱしったあげく脱線するというのならイタいですけど(^^;;
Commented by an-dan-te at 2011-09-07 13:17
震電08-Gさん、
そそる「お題」だったのでパクらせていただきました。次の「理社…」もひっぱってくるかも(^^;;

私は、ピアノに関しては十二分に冷静を保つことができるのですが、勉強に関しては度を越すことが多い…らしい…ので、この記事のようにピアノのたとえで書き出してみるとなんか目の前が整理できたような気がします。

それで、まだうまくいえないんですけど、なんとなく、放置よりは(やや)過干渉のほうがマシという気もしていて、だからつい前のめりになっちゃう、親のサガというか行き過ぎた愛というか、最適ではない部分もあるけどないよりは前に進むということはあると思うんです。

だから過干渉になることを怖がるよりは、面倒くさがらずに関わっていこうと思うんです。ただ、関わり方には「愛」のほかに「知恵」「分別」もあったほうがいいのかなと。
Commented by an-dan-te at 2011-09-07 13:20
あんずさん、
そうなんです。上に書いたこととも関連しますが、あら捜しだって「愛」なんですよ。ただいろいろとバランスが必要ってことじゃないかな。

「禅」ですね。私はせっかちだから、焦らないっていうのはむちゃくちゃ難しいな~
Commented by くるみ at 2011-09-07 14:41 x
>なんとなく、放置よりは(やや)過干渉のほうがマシという気もしていて・・・親のサガ、行き過ぎた愛・・
これすごくわかります!私も同じように思っていたので、思わず再コメしてしまいました^^
行き過ぎて失敗しちゃった親御さんの方がどちらかと言ったら好きですし、友人にも多いですね~。人間らしいって言うのかな・・。

>関わり方には「愛」のほかに「知恵」「分別」もあったほうがいいのかなと。
これも全くその通りでして、いろいろ勉強になります^^;

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