蝉時雨 登りそこねた 天王山   

六年夏休みを「天王山」とかって、誰が言い出したんでしょうね…

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やかましく鳴く蝉の声を聞いていると、あぁ夏休みももうすぐ終わってしまうという感傷に似た気持ちが。夏休みっていったって、会社が休みなわけじゃなし、なんだかんだふだんより忙しいくらいで、冷静に考えれば夏休み終わるの大歓迎なはずなんですけどね。なんとなく、小さいころからの刷り込みみたいなもんでしょうか。

しかし六年夏は実際、あれもこれもこなさないといけないって気分にさせられるもんです。こじろう受験の年の今頃、私はかなり焦っていました。まだブログをやってなかったときです。こじろうは、まず夏期講習の入り口で四泊五日の学校行事があって塾を休み、さらに夏休み後半は体調を崩して欠席続きだったんです。

夏期講習にきちんきちんと参加していればまだ、まぁとりあえず暑い中よくがんばったね的な仮の充実感(どれだけ身についてるかはさておき)に浸ることもできましょうが、講習すらぽろぽろいけてないのではね。

みんながガシガシ登っているという噂の「天王山」、
こじろうだけ登らないといったいどんな怖い結果が待っているのか…!?

はっきりいって、九月のとっぱなにあるセンター模試(今の公開模試)の結果を見るのはどきどきでした。

ところが。いざ蓋を開けてみると、こじろう九月の偏差値は、夏休み前のそれから微動だにしませんでした。小数点以下を四捨五入すれば1ポイントも違いません。ジャスト、それまでの年間平均といったところ。さらにその一ヶ月後、十月の偏差値もまったく同じ(!)でした。

大切な大切な(といわれている)六年夏休み、勉強してもしなくても違いはないといいたいのかといえば、そんなことはもちろんありません。ないんだけれども、たぶん、その影響というものは、みんなが想像するほどでかいものではない。

もし、新しい内容をどんどんこなしている五年秋あたりに、一ヶ月くらい断続的に塾を休んでしまったとします。そしたら、その次のテストは悲惨なことになる、というのはありそうなことです。なにしろ、みんなが習った内容すっぽり抜けているんですからね?? 「知ってる」と「知らない」…この差はでかい。

でも、六年秋にもなれば、すべてのことが復習です。ある程度どこの分野も知ってはいる。あとは、その子が持っている基本性能に近いものというか、つまりは、試験時間中いかに集中し、問題の意図を汲み取り、文中からあるいは自分の知識経験から手がかりを探し、それを組み立てて具体的な解答として仕上げる、という作業の良し悪しにかかってくるわけで、それは夏期講習ごときで簡単に上がるものでもなければ、受けないからといって簡単に下がるものではない。

もちろん、夏期講習が膨大な時間をかけてやってくださる「重ね塗り(復習)」は意味のあることです。たぶん、その重ね塗りの回数は安定感、応用力の違いとなって、微妙なところに効いてくるはずなんです。そして、その微妙なことが結果を分けることだってあるかもしれませんよね。

結局何がいいたいかというと…

夏期講習期間、しっかりがんばれたのであればそれで得たことを自信持って生かしていけばいい。しかし「あんなにがんばったのに…」特段変わりばえがしなかったからといって落ち込むことはありません。ま、それでふつうです。きっと見えないところに効いてるんです。変なコケ方する率が減っていると思えばよろしい。

そしてなんらかの理由で、天王山に登りそこねちゃった、という場合も、あんまり気にする必要はありません。案外、大勢に影響はないもんです。なるようになります。変に焦って、お子さんがせっかく持っている基本性能部分を損なうことなどないように。夏を取り戻そうとするより、これからのやるべきことを、無理せずたんたんとこなすのが吉かと。

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by an-dan-te | 2011-08-19 07:37 | 中学受験 | Comments(4)

Commented by あこ at 2011-08-19 14:48 x
いつも楽しく読ませて頂いています。
本日の内容!!非常に読んで救われました。5年生の娘ですが夏期講習にはいっていますが私たち親は共働きでほとんど帰ると食事して入浴して少しだべって寝るといういつもの生活です。
こんな夏休みで来年だいじょうぶかなぁと心配になっていたところでししたから。でも自分のことを思い出すと高校3年間も浪人していた頃もすごくやったーと充実感のあった夏休みは1回もありませんでした!!むしろ後悔ばかりでしたから・・・。夏休みってそういうもんかもしれませんね。
まー少し旅行して週末のテストに追われなかっただけでも良かったなと開きなおりますね。
また楽しみにしています。
Commented by 海実 at 2011-08-19 15:50 x
うちの、途中まで正規ルートを通っていたのに途中で脇道にそれちゃったよみたいな・・・散々だった天王山を思い出しましたよ(^^;

あの時「やめるやめない」は重大な岐路だったと思いましたが
たとえ5日間全く勉強しなかった所で、それが致命傷になる訳ないとは冷静に思っていました。
それでも、 某塾卒の子が体験談の中で「6年の夏に電話帳(と呼ばれる過去問集)を終わらせた」と聞いた時には、それがこの子の見えない力になっていたんだなぁと感じましたけどね。
それが出来る事を期待していたわけですな。

その子によって頑張りが糧になるタイミングは違うと思うので、大した天王山でなくても焦りは禁物ですよね。
アンダンテさんのおっしゃるように、むしろ、特に6年生はここからの方が大変。前だけを向いて最善策を講じられるように、親は落ち着いている事が大切だと思います~。
Commented by an-dan-te at 2011-08-20 10:29
あこさん、
> 食事して入浴して少しだべって寝る
そうそう、そうなんです。必然的に(^^;; そうなります。

夏は暑いから休みなんです。だらだらは必須!!
塾の時間は長いんですが、やっぱり学校がない分、のんびりできたようなんでそれはよかったなと。
Commented by an-dan-te at 2011-08-20 10:34
海実さん、
> あの時「やめるやめない」は重大な岐路だったと思いましたが
たぶん、六年夏とか秋とかにそうやってごたすかしてる家は案外多いんじゃないかと…

> たとえ5日間全く勉強しなかった所で、それが致命傷になる訳ないとは冷静に思っていました。
ですね。私も発表会前にハウステンボス旅行をつっこんでしまったときはひやひやしたもんですが、演奏はふつうでした(^^;;

結局、実力を育てるのはたんたんと静かに課題をこなす日々だと思うんで、そんなに燃えなくっても大丈夫じゃないかなと。

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