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上昇レンジと下降レンジ   

今回の公開テストは「PRE志望校選定」とかで、いつもと違って「志望校選定グラフ」というのが出ていた。

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要するに、とった偏差値を元にして、「どのへんの学校が狙えるか」ということを提示してくれているもので、基本的には、偏差値を見てからR4偏差値表を見るのとそんなに違わない。

違う部分は、
(1) 偏差値、居住地から、関連する学校のみに絞って提示しているから見やすい。
(2) 今回の偏差値だけではなくて、「上昇レンジ」「下降レンジ」という幅を持って示している。
(3) 学校の難易度も、R4(80%)だけではなくて、R2(20%)と、合格最低偏差値の幅を持って示している。
ということだ。

(1)は、単に「見やすい」ということで、情報が増えてるわけじゃないのでおいとくとして。
ミソは、やっぱり(2)なんだろう…

そこで疑問に思うのは、この、「上昇レンジ」「下降レンジ」というのはどうやって出しているものなんだ?? ということなんだけど。

「志望校選定グラフの見方」という説明によれば、
------
「上昇レンジ」は、一問一答の結果を個人ごとに分析し、1回だけでのテストでは把握しにくい、あなたの実力を探ったものです。
------(太字はアンダンテによる)

「探る」ったってねぇ(^^;; いったいどんな分析で推定しているのだろうか。日能研が把握しているデータの中で使えそうなものを勝手に想像してみると、

・これまでの平均偏差値
・ここ半年で、上昇傾向にあるか下降傾向にあるか

あともしかしたら
・入塾時期(まだ日が浅ければこれから?)
・算数が得意か苦手か(算数が得意なら後からぐっと?)
とかかな~、どうやって算定すればいいか「私は」わからないけど、なにしろデータの日能研だから、こういう特性を持った子は統計的にこのくらいいくとかなんとか、保険会社なみに調べてあるんじゃないのか?? と思ったりして。

ところが、どうもこれって、今回のだけで計算していて、それがいつもより良かった回なのか、たまたま「やっちまった」回なのかがまったく考慮されていないみたい。こじろうのときもそう見えたし、今回のはもっと顕著だった。なにしろここんとこずっと沈んでたのが大回復して自己ペスト(タイ)記録を出したところだったもので、そこから上昇レンジのっけられて提案された学校は、「ナイナイナイナイナイ」というレベル。

そんな上昇したらびっくりだよ(-_-;;

けど、ほんとうに予測したかったら、
・これまでの平均偏差値
・ここ半年で、上昇傾向にあるか下降傾向にあるか
のほうを抜きに考えるなんて、まったくありえない線でしょ?? 何回か受けてせっかくそっちがわかっているというのに、それを捨てて、今回一回分のデータを「一問一答の結果を個人ごとに分析」なんてこねくりまわしたって、それ以上のものは出てきやしません。

どうも、うっかり落とした問題(正答率が高いのに間違えた問題)が多ければ上昇レンジ広めとかそういう調整をしているように見えるんだけど。これはあくまで私の個人的な経験からの推測なので、もしよろしければほかのご感想、もしくは「こういう話を塾で聞いた」とかあったら教えてください。

でもね。ほら、誰とはいわないけどうちにもいるけどあの、うっかりが服着て歩いてるみたいな人種のひとたちって、受験が近くなったからってそれが直るとも限らないじゃないですか。むしろ、「うっかりしやすさ」みたいなのはその人の「本態」であって修正することは難しく、応用問題がだんだん解けるようになるってほうは受験までの一年なりなんなりの短期間にも伸びていくような気もするんだけど、どうだろう。

「上昇レンジ」「下降レンジ」をどうやって出してるのか、知りたい。
それと、その後の追跡調査で、それがどのくらい当たっていたもんなのか、知りたい。

それよりなにより、なんでこれまでの偏差値推移を使って推測しないのか、激しく気になる。というより、はっきりいって不満です。

現状の出し方であれば、「今回は『やっちまった』だけでこれまでの平均偏差値は**だ」とか、「入塾したてで未習分野が多かったけど夏休みに総復習するつもりだから」といって上乗せするとか、そういう親の勘(?)とかのほうがまだ当たると思うよ。

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by an-dan-te | 2011-07-12 21:59 | 中学受験 | Comments(5)

Commented by トマト at 2011-07-13 09:53 x
この時期にやるPRE志望校テストって今年が初めてですよね。去年までは5年12月にPRE合判テスト、6年6~7月に志望校選定テストだったと思うんです。で、その6年の志望校選定テストで出てきた上昇レンジ、下降レンジ、調べてみました。

2回のテストで兄は大きく下にぶれた回と平均的な回、弟は大きく上にぶれた回と平凡な回がありました。どちらも偏差値が良くなかった回は上昇レンジがものすごく広くて、良かった回は狭かったです。正答率の高い問題をたくさん落としている場合に上昇レンジが広く出た印象です。アンダンテさんと同じですね。
(つづく)
Commented by トマト at 2011-07-13 09:59 x
(つづき)
「うっかりが服着て歩いてるみたいな」兄がど~んと自己ワーストを取った回の上昇レンジ最高値は、後期平均偏差値(実績値)より低く、比較的ブレの小さかった弟があわや大台という自己ベスト値を取った回の下降レンジ最低値は、後期平均偏差値より高かったです。

6年前期という時期もありますから、判定した回の偏差値が普段に近い値であれば、だいたいレンジは当たっていると思うのですが、上に下に大きくブレた場合(うちのブレが大きすぎるのかもしれませんが)、逆方向のはしっこの値がひとつの目安になるかと。でも、その程度のことならデータなくても想像つきますね(^^;ただ、夢が見られる楽しいデータではありましたよ。

ところで、「うっかりが服着て歩いてるみたいな人種のひとたちって、受験が近くなったからってそれが直るとも限らないじゃないですか。」とありますが、ご長男、本番は緊張感がほどよい集中につながって、コケなかったと思いますが、違いましたっけ?うちの長男も本番の緊張感がほどよいアドレナリンを放出したのか、全戦全勝でしたよ。彼らは普段、アドレナリンの量が少なすぎるのでしょうね。
Commented by うさちびママ at 2011-07-13 14:37 x
>正答率が高いのに間違えた問題が多ければ上昇レンジ広めとか

あぁ、そういうことなのか。と納得しました。
確かにうさこは正答率高い問題落としまくりでしたから、かなりいい夢見させてくれる幅広い上昇レンジとなっておりました。

うっかりさんがしっかりさんに変化するのかどうか、6年初め辺りには見極めないと。
Commented by an-dan-te at 2011-07-13 22:15
トマトさん、
たいへん詳細にありがとうございます。
> 正答率の高い問題をたくさん落としている場合に上昇レンジが広く出た印象
ま、一回のテストで計算するならそんなところですかね。はなひめの場合たまたま瞬間最大風速だったので、下降レンジ下限でも前回の実測偏差値よりだいぶいいんですけど~という笑える状況に。

確かに、「夢」ですね、このテストのテーマは。たぶん。「夢」を見て、強気な学校を調べてみてほしいんですよ。

本番確かにコケなかった(受験番号を書き忘れないとか)んですけど、実力的には余っている受験校が多かったので、うっかりミスが少なかったかどうかは謎です(^^;;
Commented by an-dan-te at 2011-07-13 22:17
うさちびママさん、
上昇レンジが広いときには、そのうっかりなんとかせいよ、できると信じているよ!! ってことなんでしょうね(^^;; こじろうの上昇レンジは狭かった記憶が。

でもたしかにうさこちゃんはまだまだ上がりそうな気がしますけどね…

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