大学付属校もいろいろ   

子どもを大学付属の中学に入れるにあたって、一番悩むところはやっぱり、「今、この大学に決めうちしていいのか??」ということだろう。

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(注: 今日の記事でいう「大学付属」というのは、系列の大学にほとんどの子が進学するような学校のことを指し、正確にいえば付属でない学校も含みます)

私はその昔、慶應の中等部を受けた(そして落ちた)がその点についてどう考えていたか記憶がない。親は、慶應に行けるならいいじゃない、とか言っていたような気もするが、一方、慶應なら大学から行くほうがやさしいから慌てることはないと言っていたような気もする。大人になって思うことは、「慶應なら大学から行けばいいじゃない」と思ってるような人を入れてくれるような学校じゃなさそうだったってこと(^^;;

そもそも、大学進学先の確保のためだけに、大学付属に入れるのはあまりお得でないと思う。

付属に入れるくらいの子であれば、大学で受験してもたぶん入れるだろう。逆に言えば、付属に入ったって、系列大学に入れるのがあまり忍びないような状況になっちゃったら行かせてもらえないと思う。ただ、勉強の中身が、いわゆる受験科目中心にならず、幅広くなるだけのことだ。それと、「この日にインフルエンザにかかっちゃいけない~」みたいな一極集中の緊張感がなく、学校が設定するハードルにきちんきちんと応えていきさえすればよいという面はある。

そんなふうにゆったりと学びつつ、部活などに熱中し、友だちと青春し、という雰囲気で学校全体が満たされている中で、かつ外部受験を目指して勉強するというのは並大抵のことではないから、やはり「その大学に決めうちしていいのか」というのはよくよく考えておかなくてはいけないポイントだ。

NettyLand7月号という、日能研で無料で配られる雑誌の特集に大学付属校の話がある。この11ページに「2010年 併設大学への内部推薦進学率マップ」という表がある。これがたいへん見やすいのだ。

この表では、付属校を「早慶」「G-MARCH」「日大・東海大・専修大」「理系」「女子大」「その他」「西日本」に分けて、「併設大への内部推薦進学率」をプロットしてある。これを見ると、「早慶」は90~100%のところに、「G-MARCH」は70~90%のところに固まっている。「日大・東海大・専修大」は幅広くばらけており、「理系」「女子大」は0~30%のところ(ほとんどつながっていない)に多く分布していることがわかる。

つまり、早慶に関しては、「その大学決めうち」でよいと思う層をつかんで純粋な付属校として機能していて、G-MARCHはやや微妙ながらおおむね同様、そしてその他はむしろ進学校的な機能を重視して展開しているということになる。

0~30%のゾーンになると、そのメリットもデメリットも、進学校のそれとさして変わりはない。大妻の大学に行くために大妻の中学に入る人はほとんどいない、という状況。

親として欲をいえば、進路は幅広く考えて受験でがんばってみて、それでダメなら系列の大学に行かせてくれないかしらってなところもあるかもしれないが、そういう都合のいい話はなくて、ふつうは外を受けたら内部推薦権はなくなる。第一、「受験でがんばってみて」のところを結局やるんだったら、大学付属校ならではの良さというのも違ってきてしまうわけで、あまり意味がない。

早慶なのに半進学校の早稲田というのはこの表をみても特異な存在だと思う。しかし結局、優秀な子は外部へ、ふつうの子は推薦で早稲田に、そして切実に推薦で拾ってほしい、勉強をさぼってしまった層は推薦がもらえないということになるわけで、ここは早稲田への推薦が非常に多い進学校と思ったほうがよい。実際、学内の雰囲気も、ほぼ純粋に進学校だとか(こじろうの学校に通う子と、早稲田に通う子の両方を持つ親御さんの感想)。

ということで、私は
・大学決めうち、のびのび青春の六年間
・幅広い進路選択、大学受験をみすえた六年間
のどちらも違う良さがあって、好みと本人の資質の問題だと思うけれども、それをいいとこどりしたような中間の形態?? というのがあるかどうかはちょっとピンとこない。

でも、この特集を読むと各学校ほんとにいろんな試みをして、どんどん動いているのが大学付属校のようなので、よく見るといろんな学校がありそう。共学が多い、高入が多いとかも進学校系私立中高一貫には少ない特徴。固定観念にとらわれずいろいろ見てみるといいかも。

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by an-dan-te | 2011-07-11 17:46 | 中学受験 | Comments(6)

Commented by くるみ at 2011-07-12 09:37 x
なるほど~。
息子は付属に入ったらその系列の大学に100%行くと思います。系列の大学に無い学部にも行けないですよね?
>その大学に決めうちしていいのか・・
入り口の偏差値が高いだけに悩むところです。

付属に入るということは、系列の大学に進学、その大学にある学部に入るという、将来が少し決まった形になるのかなと思ってます。
でもやりたい事がある子や、中学まで何となく居場所がなく青春を謳歌できなかった子には、勉強では得られない有意義な高校3年間、大学までの7年間だと想像つきます。
息子はやりたいスポーツもあるし、内進生と混ざっても気にしない性格かもしれないので、私も柔軟に考えて行こうと思ってます。
こういう記事はありがたいです!

ところでこじろうくんの学校の場合、大学の学部はどう決まるかご存知ですか?
文武両道は生易しいものじゃないとわかっているので(経験上)、学校が設定したハードルについて行けるか心配です。高1からの評価だったら厳しいかも><
Commented by 震電08-G at 2011-07-12 13:34 x
我が家は中学受験では、進学校タイプを目指していました。
でも本音は、金銭的にも偏差値的にも早慶付属校は無理目だったんですが。
その後、高校受験ではそこそこの偏差値に来たので、早慶付属校を第一志望群としました。
MARCHランクだと公立の地区トップ高(県トップではなく)からでも
けっこう現役で合格できると判断したためです。
それでも親バカ的に「開成」だのが射程距離に入ると、
どうしても(私が)色気が出てしまったんですが、
本人が「慶應がいい!」と言い切ったんで、慶應第一志望のまま進みました。
まあ普通の高校では味わえない「実際の大学の研究現場」を見る事が出来るなど
付属校のメリットも、かなり大きいと思っています。
Commented by an-dan-te at 2011-07-12 22:27
くるみさん、
受ける前、いちおうこじろうには「医学部に行きたかったりしないよね??」とは聞きましたが(^^;; まだ気が変わらないとは限らないよね。

でも高校入試だったらちょっとニュアンスが違って、やや本人の傾向とか意思がはっきり見えてきますよね。

学部の決まり方は私もまだよく知らないのですが、「枠」自体は余っている学科が多くて、でも枠があっても基準(?)に満たないと推薦してもらえないみたいです。どのくらいが基準なのかわからん…そんな高すぎることはないと思う…

> 高1からの評価だったら厳しいかも><
いやむしろ、高入だったら入りたてが内進より英数できると思うけどどうかな(^^)
Commented by an-dan-te at 2011-07-12 22:33
震電08-Gさん、
大学との連携というのは魅力のひとつですよね。
> それでも親バカ的に「開成」だのが射程距離に入ると、
中学に入ってから伸びるタイプだったんですね。

開成は、すごく先取りしてると思うんだけど、高校から入った子はどうするのかな?? そのてん、こじろうの学校とかは先取りまーったくしてないから公立中からでもノープロブレムです(笑)
Commented by あんず at 2011-07-13 13:28 x
>どんどん動いているのが大学付属校
調べてみると、意外といろいろあると思いますよ。
国公立なら推薦権利もったままた外部受験OKとか、
附属の大学にない学部ならOKとか。
附属のまったりした雰囲気の中で、受験勉強するのはたいへんだろうと思って高校の先生に聞いたところ、他大への進学はほとんどがAOや推薦だという学校もありました。附属への推薦が決まる時期よりも前にAOや公募推薦で受験し、受かればそちらへ、ダメだったら校内の推薦で附属大学へ、という実はオトクな方法も許される場合もあるみたいです。
Commented by an-dan-te at 2011-07-13 22:20
あんずさん、
> 国公立なら推薦権利もったままた外部受験OK
おもしろいですよね。でも実際たいした率、活用されていないみたいに見えるけど。やっぱり多数派が受験しない付属にいると、内部進学したくなるんじゃないかな。

> 附属への推薦が決まる時期よりも前にAOや公募推薦で受験し、受かればそちらへ、ダメだったら校内の推薦で附属大学へ
これはすごいですね(o_o)

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