小学校の能力別算数クラス   

自治体によって違うと思うんだけれど、うちの子の通う小学校では、「少人数加配」というクラス担任を持たない先生がひとりいて、各学年の算数の授業に入っている。

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私の不確かな記憶によれば、「少人数」の先生が初めて来たのはまたろうが三年生のときだったと思う。一学年二クラスというのがこの小学校の「相場」なので、この加配分の先生がいることで、二クラスの人数を三クラスに分けることができる。

人数が少ないほうがひとりひとりに目が届く、ということは多少あると思うのだが、単に二クラス分を三クラスに分けただけではそんなに劇的に減るわけではないので、クラスをこうやって算数授業用に再編成することの効果は、むしろ能力別にクラスを分ける場合に発揮されるのだろう。

またろうが四年生のときは確かに、能力別に三クラスに分けられており、いちばん「基礎」のクラスでは、人数も単純に1/3よりずっと少なく、最もベテランの先生(またろうの担任)がつき、具体から抽象への橋渡しが丁寧に行われていた。私が参観したときは、分数の授業をしていて、なんかパズルのような教具を使って、分数の概念をつかむための「実習」をしているところだった。

またろうは、そのころたいへん茫漠とした小学校ライフを送っていて、ペーパーテストはダメダメだったが、さすがに算数ならまぁまぁできたはず。しかし、またろうはその授業がいいといって…というより、その先生を慕っていたからなのかもしれないけれど、強く希望してあえてその「基礎」クラスで授業を受けていた。先生がいうには、「またろうくんは、自分がついてないと先生が頼りないから、助けてあげなくちゃと思っているみたいなんですよ(^^)」…なんのこっちゃ。「でも、次回の編成では上のクラスに参加してもらいます。またろうくん、算数はできるんだから」

あれはなかなかよい方式だったと思う。計算練習をどんどんすればいい上のクラスであれば、人数がやや多くて、ベテランでない先生が授業をやっていてもなんとかなるだろうし、なんのことだかさっぱりわからないという子はああやって丁寧に教えてもらうことが必要だ。

ところが、何が差し支えあったのか知らないが、こじろうのときには引き続き「少人数加配」はあったものの、ニクラスを三クラスに分けて授業します、というだけで、クラス分けはランダムで、「どのクラスも同じ授業を行います」という説明だった。え??(o_o;; なんで

保護者からの横槍なのか、校長など管理職の方針なのか、はたまた市の教育委員会とかからの指示なのか。私はいきさつについてはまったく知らないのだが、前述のベテラン先生曰く、「進度をそろえなければいけなかったり、時間割編成の制約が厳しくなったり、少人数でいいことは何もないんですけど…決まっていることですからやらなければいけないので」とたいへん歯切れが悪い。どうしちゃったのかなぁ…

そしてまた時は流れて今年、はなひめの学年は同じく二クラスを三クラスに分ける少人数授業で、レベルは二つ。あ、またレベル分けできるようになったんだ。けど二つ??

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次の授業から少人数に分かれます。自分自身をよく振り返り、算数の力を伸ばすことができるコースを自分で選びましょう。

基本コース…1つ1つの問題をじっくり解いていきます。
確実コース…教科書の内容を中心に解いていきます。
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ん?? 基本と確実って、いったいどっちが「基礎レベル」なの?? あえてわかりにくいコース名にしているようにしかみえない。きっと何かいろいろとご苦労があるのだろう。自己申告制の形を取っているのもそうする必要があってやっているのだろうし。はなひめによれば、「基本」が基礎レベルだって。生徒には口頭でちゃんとわかるように説明しているものらしい。

でも、はなひめは「基本コース」を希望したんだって。どうして?? 「確実コースだと、少人数の先生なの。そっちの先生にはもう何度も習ってるけど、今のクラス担任の先生には、ほとんど算数を習ったことがないから。どんな授業なのか受けてみたいと思って」…ほうほう。そんな考え方もあるかね??

しかし、希望調査票はひとこと「確実コースで!」と赤ペン記入されて戻ってきた。あら残念ね(^^;;

ちょっと考えると、ちゃんと制度を作って予算をとって「少人数加配」をするところまでが大変で、そこまでいったらあとはちゃっちゃと能力別クラスにして、どの子にもちゃんとわかる算数授業をしたらいいんじゃないかと思ってしまうが、実際の運用にはいろんな困難があるものらしい。

確かに、私立ならばウチの方針はかくかくしかじかです、とアナウンスしたうえで募集をし、気に入った人だけに来てもらえばいいけれど、公立はそういうわけにいかないので、「誰か(保護者とは限らないが)」に気に入られない方針というのは、良いと思ってもなかなかできないんでしょうね…

そういえば、小学校の算数もいいけれど、中学校の数学になるともっと実力差が激しくなって、いっしょに授業するのが無理なくらいじゃない?? そっちには少人数の先生がついてないみたいだけどなぜ??

ま、公立も、すこーしずつ良くなってる面があるみたいだけど、なんか待ってると百年かかりそうで…その間に自分の子は大きくなっちゃうからね。

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by an-dan-te | 2011-06-23 12:36 | 小学生活 | Comments(20)

Commented by ぎどん at 2011-06-23 12:50 x
上の子の少人数算数は(下の子はまだ)、
一応基礎と応用に分かれていて、子供らに選ばせる方式でしたが、
「新幹線の名前がついてて、どっちがどっちだか解んなかったからテキトーに選んだ」
とのことでした(笑)。
あれだけ電車オタクだったヤツが何を言う(苦笑)。

公立は難しいですね。
ちょこっと塾行くだけでどばっと上がる面もあるので、
我が家の上の子みたいに算数ができないヤツでも、
塾行く子が少ない中では「上」に入っちゃうので、
更に上の実力を持つ子のことは団体教育の中ではあんまり考えていられないだろーなー、と思います。
Commented by うさちびママ at 2011-06-23 13:44 x
前にいた東京の学校の少人数算数は、まさにこじろう君時代の能力別ではない、みんな同じことやる、という訳分からないスタイルでした。先生もある一定の期間ごとに交代する、とあくまでも公平性第一。

今は担任が算数教えてますが、放課後に学習室という居残り勉強の場が3年から週1で設けてあり、主に算数の理解が遅い子には声がかかるようです。これはこれで合理的かな。できる子をもっと伸ばそう、というのはないけど、落ちこぼれをなくそう、という意識はかなり強いようです。
Commented by トマト at 2011-06-23 15:09 x
うちの小学校でも何年か前に、自己申告制ながら、がんばるクラスと何とかクラスってわかりにくい名前で習熟度別に分けたこともあったそうですが、今は通常クラスに補助の先生が入ったり、難易度関係なく人数を半分にしたクラスだったり。とにかく公平に平等にってことのようです。夏休みの補習だけは今もひっそり指名制でやっているようです。いいことだと思いますけどね~、補習。小学校からわかんないんじゃ、辛いでしょうし、少なくとも知っている限りの保護者は喜んでました。

横やり入れるとして誰が入れるんでしょうね?保護者?なんかピンとこないなあ。それとも全然関係ない人が「平等じゃないとはけしからん」って息巻いていたりして。
Commented by くるみ at 2011-06-23 15:46 x
そうそう、ありました~。
息子の時は2→3クラスでしたね。自己申告制ですからあいまいでした。
この先生が嫌だからこっちの先生とか・・。そんな子も。
高学年の時は、はなひめちゃんみたいに、クラスを決められてしまうケースもありました^^;
理解が遅い子のクラスだけは、少人数でしっかりやってたようです。一番上のクラスが一番人数が多かったです。

中学校の習熟度別は、かなりのレベル差だと言ってました。数学の先生3人が受け持っているようです。
一度も見に行ってないので確実じゃないですが(汗)
保護者がほとんど見にこないので、めちゃくちゃ行きづらいです><。
Commented by milktea at 2011-06-23 17:02 x
今まで少人数の先生がついた時は、ずっと能力別(どんどんコースとゆったりコースとか、とにかくいちおうレベルが想像されるようなネーミング)だったのですが、今年校長先生が変わったら、能力別でない半分ずつになっちゃいました。

能力別でない半分ずつだったら、かえってまとまってやってヘルプの先生がつくほうがいいんじゃないかな、と思っちゃいますが。

夏休みや放課後の補習(という名前じゃなくて、希望者参加、先生から声かけもあり)も、今年は節電でなしだそうです。
Commented by くるみ at 2011-06-23 17:50 x
あっ、息子に聞いたら、中学は英語も習熟度別らしいです。息子は一番上の発展コースなのですが、先生を嫌がってまして(ノート、ノートと言うらしい)今度は別のクラスを希望するらしいです(-”-)
息子が、先生にこだわるのは小学生からでして(楽したいためか?)、能力別もあまり意味が無い感じです・・・(涙)
Commented by きーちゃん at 2011-06-23 23:31 x
うちの子の小学校は、2クラスを3、にしていましたが、単元によって、ランダムの同一内容だったり、希望制の習熟度だったり、でした。あくまでも申告制、というところがポイント、らしいです。

今度、勤務先の方がどうなのか、聞いてみますね。
Commented by 紗綾ママ at 2011-06-23 23:53 x
初めまして。

いつも楽しく拝読しております。
長女の時は昨年一度、算数は少人数の能力別クラスに分けました。
しかし、わずか1ヶ月足らずでそのクラスは解散となりました。
数年前にも同様なことを試みたそうなのですが、当時のママさんに話を聞いたら、保護者から猛烈な反発があったそうで、長女のときも同様のことが起こったのではないだろうか、とのことでした。
今は長女、次女、両方とも一番平等な出席番号順に分けているそうです。
Commented by 震電08-G at 2011-06-24 08:39 x
初めてコメントさせて頂きます。
震電08-Gと言います。

私の子が通っていた小学校は、2クラスしかなかったためか、
算数の授業は学年全体で「しっかりコース」(基礎)と
「ぐんぐんコース」(通常)
の2つに分けられていました。

もっとも「ぐんぐんコース」も対して難しい事はしていないのですが。

能力別クラス編成は確かに「下のクラス」に入れられた子や
保護者には不人気です。

ただ算数や英語のような科目は、本人のためには能力別クラスに
した方がためになる事は間違いないのですが。

親の気持ちからしたら、我が子の「下のレベル」となるのは
本当に嫌な事でしょう。
しかし「我が子のレベルを引き上げる努力をする」のではなく
「全体のレベルを引き下げようとする」のは、間違っていると思ってます。

社会に出たら「能力によるランク付け」など、当たり前の事ですから。
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:13
ぎどんさん、
そりゃもう、はなひめみたいな算数なじみの悪い子だって塾にいってりゃ以下略、そういう、ざっくりした能力別ですよねどのみち。さすがに算オリめざすような子の面倒とか公立が見てくれるわけないし(^^;;

子どもたちは案外、見栄張るんじゃなくて着実に基礎コースとか選ぶみたいですけど。
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:19
うさちびママさん、
能力別ではないうえに先生も交代するんだ(^^;;
ほんと公平ってなんだろうって感じですね。

居残りありというのは公平性を逸脱していないとみなすのか?? どうもわからん~

けど、どの子も自分にあった授業を受けられて算数がわかる・できるようになるってのが真の公平平等でしょう。そりゃコストかかりますね。
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:21
トマトさん、
おっ、なんだかうさちびママさんのところと似たような展開。ともかくね、わからないよりわかるほうがいいし、子どももそう思ってるとは思うんだよね…ふつうは、親だってそう思ってるよね。

> 全然関係ない人が「平等じゃないとはけしからん」って息巻いていたりして。
(^^;; はは。まったくの冗談に思えないところが。。
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:24
くるみさん、
あんまりあさってな理由(誰ちゃんといっしょがいいとか)で合わないレベルを申告してくる子がいたらやっぱり先生が軌道修正するしかないですよね。基礎クラスはやっぱりいちばん人数少なくして、いい先生をあててほしいと思う~

中学校で習熟度別やってるんですね!! またろうのときはなかったんですよ。今どうかわからないけど。でもぜひ必要だと思った…定期テストの分布図みると(^^;;
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:27
milkteaさん、
あーそうなんだ、それはやはり校長先生の意向なんですかね??
そうそう、クラスはそのままで助手の先生をつける手はありますよね。それも、こぼれている子をある程度拾えるからプラスになると思う…またろうが保育園のときに拾ってもらってたみたいに(散歩の支度とか激しく遅れるので、あとから追いかけてた)。

節電…の影響がそんなところに!!
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:32
くるみさん、
英語も習熟度別とは!! 行き届いてますね~
でも、先生が嫌じゃしょうがないわね(^^;;
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:32
きーちゃんさん、
あちこちの学校でいろいろと試行錯誤してるみたいですね~
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:35
紗綾ママさん、
わずか一ヶ月ですか!? 保護者からの反発…って、あるんですねほんとに。

うちの小学校では、なんでこんないろいろゆれているのか、ほんとのところは聞いたことなくて、別段保護者からの反発があったって話は聞かないんですけどね。

> 出席番号順に分けているそうです。
なんか…意味ナイ(-_-;;
Commented by an-dan-te at 2011-06-24 20:47
震電08-Gさん、
授業がちんぷんかんぷんなのも苦痛だし、
あまりにわかりきってる授業も苦痛ですよね…

合った授業が受けられればそれにこしたことないと思うし、大部分の保護者もそう思ってると思いますがどうなんでしょうね。

公立中でも英数をしっかりレベル別にしてそれぞれまともに授業できる先生をつけてくれることになったら中学受験がもうちょっと廃れるかしら(^^;;
Commented by どん at 2011-06-25 09:02 x
アンダンテさん、はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいています。

うちの娘の学校も、算数の授業は2クラスを能力別に3クラスに編成しています。

しかしそのクラスの名前は「スピード」「じっくり」「ゆっくり」というあいまいな感じに…。
 基本は単元ごとのテストの成績でクラスを決めているのですが、その結果プラス本人の自己申告でクラスが決まるという何とも不思議なシステムです。
 先生が固定だとよりこのシステムを生かせるのかと思いますが、これも担任の先生の2名と少人数担当の1名の先生が単元ごとに持ち回りなので、今一つな印象。
 先生の能力の差が、はっきり浮き彫りにされている気がします。
Commented by an-dan-te at 2011-06-26 08:01
どんさん、
3レベル能力別編成ということで、いちおうがんばってやってるって感じですね。単元ごとに持ち回りとはまたせわしないですが…

先生の能力の差は大きいので、確かに持ち回りのほうが「公平」かもしれませんけど。

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