中学受験と高校受験比較(勉強編)   

先日書いた「受験に分断されない六年間」の続きで、中学受験のメリット・デメリットを考えるシリーズ第二弾。

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今度は、中学受験と高校受験、どちらかでは「受験」という形で勉強すると仮定した場合、この三年分のずれによってどんな違いがあるかをまとめてみよう~

高校受験に比べて、中学受験は…
(1) 発達段階のより手前の時期で「受験」勉強を体験する。
(2) 「受験」勉強にかける期間・時間が長い。
(3) 親の関わる余地が大きい。
という違いがある、と思う。

(1) について。自分がやってみて思ったのは、その時期に「中学受験」という形で一通り広く浅く勉強しておけば、中学高校と過ごす上で、そんなに努力しなくても「勉強をすることができる」素地ができるってことかな。

たとえば、
・時間を区切って集中することができる
・自分に合った暗記方法がわかっている
・自分の身についているところ、あやしいところの弁別ができる
・広く浅く知識があって、いろんなものをひっかける「クギ」がある状態になっている
・基本的な読解力、計算力がある
というような。

要するに、中学受験は「勉強の仕方の練習」みたいなところが多分にあるので、その練習を早いうちにしておくと、勉強の仕方がわかった状態でより長く過ごすことができるというイメージである。とはいっても、じゃあもっと早いのはどうかって…そんなの、やってみたことはないからわからないけど、早ければいいってもんでもないというか無理だろうから、一般的にいって抽象思考の入り口に立つという10歳かそこらで始める中学受験というのは、まぁいい線なのかな??

もっとも、発達段階というのは子どもによって大差があるので、無理な子にはまだ無理(例: またろう)ってことがあるけど。

(2) は、もちろん人によるだろうけれども、四年生で塾通いというあたりが中学受験のスタンダードだとすると、中学生はどうかすると三年生から塾通い、あるいは部活が終わった三年夏から!! なんて場合もあったりして、まぁ早めで二年生かな。となると「受験」を意識する期間は中学受験より短くなりがち。

しかも、学校に部活に定期試験に提出物に忙しいから、「受験勉強」にかける時間もたいてい、中学受験ほどじゃないんだよね…。
(定期試験とか提出物とかって「受験勉強」に入らないのかって。そりゃ、入らないでしょう。小学校の勉強が、中学受験勉強の勘定に入らないのと同じです。無関係ではないけれど。)

これは、中学受験がやりすぎなのか、高校受験がやらなすぎなのか?? つまり、この違いがメリットなのかデメリットなのかっていうことは、まぁなんともいえませんね。人生観の問題というか…あともちろん、高校受験でも大手塾利用中学受験スタンダードくらいの時間をかけて勉強する子ってのも稀にいるかも。

(3) は、年齢が違うから当然ですね。小学生ではまだ自分を客観的に見られる目が育ってないし、なにかと親の助けが有効。あと、現実問題、本格的に反抗期に入られちゃうと、よくも悪くも手の出しようがないというのもある。またろうの場合、中学生になってからもまだ親の助けがあれこれ有効な段階にあったのだけれども、学校や塾がすでに親の介入を前提としていないので、手出しはやりにくかった。

だから、親がなんらかの形でひっぱりたい、誘導したいなら中学受験のほうが適当。とはいえ、これはメリットかデメリットかわからない…親が手を出すことで伸びる部分もあり、スポイルされる部分もあり、なにしろやり始めるととかくやりすぎちゃうもんだから、いいんだか悪いんだかね(*)。


こうして並べてみると、(2)と(3)はどうとでもなるというかどうなるかわからないというか、やりようなので、諸条件が許すならば(1)のメリットを取りに中学受験をやってみればどうだろうか、と私は思っている。もちろん、諸条件が許さない(経済的に苦しい、私学のない地域、あるいはまたろう族であるとか)という場合もあるだろうし、中学受験という形をとらないままこのメリットを取りにいく(勉強はする)という方法もあるかもしれないけどね。ただ、それはそれで現実問題難しそうで、できる人は限られていそうな気がする。

中学受験というのは、(1)のメリットを享受できるわかりやすい「パッケージ」なんだよね。まとめて勉強をしてみるという、環境や教材や、それと合格という「目標」も揃って、利用しやすい。そのあたりが、私が「なるべく中学受験コースでいこうかな」と思う理由のひとつです。

(*)このあたりについては、語りだすときりがないからまた別途。

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by an-dan-te | 2011-02-26 11:24 | 中学受験 | Comments(17)

Commented by nonchan at 2011-02-26 13:35 x
大阪では「高校受験でも大手塾利用中学受験スタンダードくらいの時間をかけて勉強する子」が稀ではなかったりします(^^;
大阪の大手高校受験塾には「将来の公立トップ高校合格を目指す小学生のためのコース」が普通にあったりするんですよ・・・
期間的には、中学受験目指して小学校低学年から受験勉強スタートするのと同じイメージでしょうか。
そんなに長期間やってどうするんだ!?って気もしますが・・・
Commented by めだ at 2011-02-26 17:23 x
こんな天気の良い休日にテストの解き直しと宿題に追われる息子。
外からは同学年の子供たちが元気に野球やサッカーをする声が聞こえてきます。
中学受験のメリットってなんだろう。
考え出すとちょっぴり暗くなってしまって、胸がふつふつとしていたところです。
タイムリーな話題で救われました。
ありがとうございました(^◇^)
Commented by てっちゃん at 2011-02-26 18:13 x
息子の中学受験勉強を経て思うのは、「私って限界まで勉強したことないなぁー。してたら、どこまでできたのかなぁ?家庭教師ばかりで塾で限界・競争を知ってたらどうなっただろう?」と、ちょっと残念。

息子は中学受験の勉強をしてよかったと思います。物心ついてから、愛読書は、生物図鑑オンリーだったのが、現在は歴史も大好き。先日買った本は、「日本史A・B 必携日本史用語」って、センター試験とかの本かしら?本人いわく「僕の知らない単語もあって、面白い!」らしいです。新たな興味を持たせてもらい、苦手の算数も繰り返してできるようになったり(ならないこともいっぱいありますが)という経験を親がかりで体験させることができ、よかったと思います。
Commented by ももんが at 2011-02-26 21:21 x
愛知県東部では小学校4・5年生から中3まで目指せ上位公立高校受験の塾に行くのも珍しくありません 一番多いのは中学1年生からかな(負担は時間的にも経済的にも中学受験より軽く感じますが)

私立を目指す子は教育熱心な地域でも少ないです
庶民派のわが家としては 優秀な子達が公立コースに進んでくれてありがたいです   
Commented by an-dan-te at 2011-02-26 21:40
nonchanさん、
そうなんだ、小学生の塾通いというと(特にできる子がいっぱいいるコースとなると)中学受験しかないのって東京圏の特殊事情??

でも、
> そんなに長期間やってどうするんだ!?って気もしますが・・・
中学受験でも、低学年からやる人もいるけど結果あまり変わらないような気が…

小学校のうちは、負担にならない範囲で勉強力を高めていくような感じなら理想的かな。
Commented by an-dan-te at 2011-02-26 21:42
めださん、
向いている子と向いてない子がいるのは確かですが…
向いてる子なら得るものは大きいですよ!!
私もこじろうも向いてたと思うけど、特にこじろうはね。日能研というフィールドがぴったりだったから、そのおかげで日本語の読み書きも友達づきあいもできるようになってよかったです(^^)
Commented by an-dan-te at 2011-02-26 21:47
てっちゃんさん、
中学受験って、高校受験や大学受験に比べると、いちばん苦手や穴が許されない雰囲気で、逃げ場がない。だからそういう意味で鍛えられますよね(^^;; 。たいへんだけど、それで見えてくるものもあるし。
Commented by とんび。 at 2011-02-26 23:42 x
コメントうかがってて思うのですが、
受験勉強を苦行だと考える方が多いのびっくりです。
なんでかな?
Commented by nonchan at 2011-02-27 00:03 x
小学生から公立トップ高校を目指す塾があるのは、大阪が公立上位の地域だからなんだろうと思います。
私が住んでる兵庫県阪神地域(私立上位)だと、小学生の塾といえば中学受験しかないので、東京と同じかな。
ちなみに、埼玉県あたりはどうなんだろう?と思って「サイシン」という塾のホームページを見てみたら、やっぱりありますね・・・「小6から浦高・一女を目指すハイレベルコース」と書かれたコース(^^;
Commented by an-dan-te at 2011-02-27 14:43
とんび。さん、
いや~別に苦行とまではいってないのでは?? 私は、勉強の部分はまぁいいんだけど、休日だってのに朝早く起きるとか(テストで…)、夜寒い中、迎えにいったりするのが嫌だな~
Commented by an-dan-te at 2011-02-27 14:49
nonchanさん、
おー、埼玉。確かに。私立も増えてきているのかもしれないですけど、もともと公立が強い地域ですもんね。
うちのあたりは、中学受験熱はあまり高くないですが、高校受験は東京圏スタンダード(?)で、ぬるいのがデフォルトです。トップ都立いった子とかは、塾通いは短くて、しっかりしたおうち+地頭って感じ。
Commented by とんび。 at 2011-02-27 23:11 x
そうね・・・そうですね。ただやっぱり期待値のほうが実績よりも高いところにあるし、期待値と実績の差分に悶々とする親の姿が垣間見えるんだけど、まあ幻かもしれないですね(笑)
わたしは平日も休日もお迎えが大好きなでしたよ。平日は駅にクルマ回すのにちょうどよい時間に仕事を勝手に納めてたし、たまに都心に出たときには同じ電車で帰れるように時間を調整して、他人の振りをして観察したり。休みの日(テストの日)には甘ったるいお菓子の匂いをさせながらクルマに乗りこみ、開口一番「死んだ」と呟く。聞いてないのに語り始める。いろいろと楽しませてもらったし、いまだに楽しませてくれることに感謝ですね。
Commented by 3月からは、新中3クラス at 2011-02-28 01:42 x
「難関都立高校進学教室」という副題のついたK塾に通ってますが、「難関都立受験ジュニアコース」という、小学5・6年生のクラスがあります。
もちろん、都立1校しか受験しない人なんていないから、私立の受験指導もしてくれますが、第一志望が都立(独自問題)の人がメインターゲット。
入塾説明会で、「はじめから、私立第一志望の方には向きません!途中で方針が変わった場合は、当然対応しますが…」と言われます。
ちなみに教室所在地は、もちろん東京都内で、12教室あります。
もしかして、nonchanさんの書かれた大阪の塾と同じ系列かも?
Commented by an-dan-te at 2011-02-28 12:16
とんび。さん、
> 期待値と実績の差分
あぁ…確かにそういう「苦行」もあるかもしれないですね。我が家ではわりと期待値が低くて、受験を意識して過ごした二年間くらいをとってみると、またろうもこじろうも「期待値」よりは実績を出してくれたようなところがあって。それは、我が家の「期待値」を早期に完膚なきまでに叩きのめしてくれたまたろうのおかげなんだけれども(笑) だから、中学受験の(親にとっての)デメリットと私が感覚的にとらえるものって、わりと即物的な部分に偏ってるような気がします。
Commented by an-dan-te at 2011-02-28 12:19
3月からは、新中3クラスさん、
ここから受験学年ですね!!
高校受験を始めから狙う場合に、小学校時代をどう過ごす(塾に行く、行かない)のがいいかって、それはもちろん人それぞれではあるだろうけど、一般的にどんな感じなのでしょうね。私はどうも実感ないけどわかる人に聞いてみたい。(その塾とかに聞いたら「効果ある」っていうだろうし(^^;;)
Commented by 3月からは、新中3クラス at 2011-03-01 00:43 x
効果は、人による???
小学生クラスの月謝は、激安(ほとんどボランティア)なので、単なる囲い込み作戦???
Commented by an-dan-te at 2011-03-01 12:55
新中3クラスさん、
確かに、効果の有無にかかわらず、囲い込みしたいってのがありそうですね~中学受験塾の低学年向けも同じ。

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