受験に分断されない六年間   

日能研で、保護者向けに配っている「NettyLand」という薄い雑誌があって、これはつまり全体が「私学」の宣伝みたいなものなんだけど…

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中学受験専業でやっている日能研としては、もちろんみんなに中学受験してもらいたいわけで、とにかくイイコトしか書かないのね。ものごとには常に両面があるのに、不自然に片方しか書かない。宣伝紙はそうしたものだといえばそれまでだけれども、中学受験を積極的に選んだ私が読んだってむずがゆくなるよ。

というわけで、「中学受験で得られるものは?」(←この雑誌の特集)を私流に書き直してみた。

ポイント1: 中高一貫であるということ
高校受験に分断されない六年間があるというのは、確かに大きなこと。自分の体験としても
・友だちと濃い時間を長い期間過ごせる
・自分の没頭したいことに心置きなく浸れる青春
・大学受験の準備がしやすい
などのことがとてもよかったと感じる。

こじろうの場合、まだ中二だから、振り返ってみてどう思うのかはわからないけど、今、熱中している部活(スポーツ)を、そのまま高校まで、あるいは大学までだってほとんど中断なく続けられるのはすごいと思う。もちろん、そのスポーツで身を立てるようなことは金輪際ありえない(^^;; んだけれども、そしてそれはたいていの人についてそうだろうけど、でもこの若い六年間に真剣に取り組んだことって、形を変えてその人の人生を支えてくれると思う。

でもね、これは要するに、若いうちに六年間没頭すりゃそれはかなりのことができるだろうってことで…こじろうは「部活」という形でのめりこめるものを見つけたから、六年間「学校」がつながっていることのメリットが生かせるけれど、やりたいことが学校に付随したフィールドで行われるものでなければ、中高一貫である必要は特にない。

同じ六年を、小四~中三と考えることもできるし、あるいはもっと小さなころからできるものであれば、中学受験さえしなきゃそれだけ長い期間が続けてとれるわけだ。(*)

特に、ピアノ、バイオリン、バレエのような幼いころからやる習い事関係とか、野球・サッカーなどスポーツで、本格的にやる場合は、小四~小六の三年間を塾通い中心に過ごすってわけにはいかないだろう。もちろん、強靭な体力と精神力で、ブランクを極力つくらずに中学受験も乗り切っちゃうという人もいるだろうけど、それは誰でもできることではないし、困難なことには違いない。

だから、まずは熱中できるものが小三・小四時点ですでに見つかっていれば公立中コース、そうでなければ私立中コース、というのが私のまず第一段階で考える目安。我が家の場合、保育園から学童という育ち方をするので、そういう意味からは「この子は公立中コース!!」というほどの「何か」を見つけられる可能性は少ないといえる。

いちおう、学童が終わった時点で、本人の希望により、こじろうは和太鼓、はなひめはバレーボールを一年間やってみたけれども、そこまでの「出会い」にはならなかった。

ところで、またろうの場合はというと、これはピアノやバイオリンなどの、人様にいえるような立派な習い事とは関係ないんだけれども、小中の九年間は、これはこれで、本人にとってはどうしても必要な、茫漠たるというかまったりとした「間」であったという感じ。これは必然で、迷いもなし。

そうそう、またろうと同じ学年の、うちのホームコンサート常連のゆかりちゃんは、幼いころからピアノメインだから当然公立中コース。そのまま、高校受験のときも勉強の塾に通ったりはしないで、音楽高校に入学。やりたいことと才能が一致していたら、それは迷うことはないよね。すばらしい。あ、案外本人や親には迷いがあるかもしれないけど。

あれ、ポイント1だけでこんなに長くなっちゃった。続きはまたこんど(あれば)。

(*)詳しくいえば、成長の段階が違うから、小四から六年と、中一から六年の意味はずいぶん違う。やりたいことの内容によって、どちらがより適しているということはもちろんある。

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by an-dan-te | 2011-02-20 07:13 | 中学受験 | Comments(14)

Commented by ゆかりどんぶり at 2011-02-20 07:48 x
なるほど~。
最近、長女の件で調子に乗ってというか、
ちょっと期待を込めて長男も塾のテストを受けてみましたが、却って、自信を失う結果になるなあということを感じました。
またろうくんの9年間が必然であったという一文を読んで、うちのエジソン君もそうかもしれない・・・と
なんだかすっきりした感じです。
ありがとうございました。
Commented by donko-3 at 2011-02-20 10:08
こんにちは。いつも楽しみに読ませていただいています。
「熱中できるものが小三・小四時点ですでに見つかっていれば公立中コース」、うちもこれでいろいろ悩むところがあって思わずコメントです。
うちの場合は、絵。美大に行きたいと言っていて、ずっと絵画教室にも行っており、才能のカケラぐらいはあると思うんですけど、人生の保険の意味で中受の予定。そんな煮え切らない思いのままなので、目標は公立中高一貫校になっています。
でも受験勉強を嫌がり、地元中進学希望の息子を見ていると、親の思いはよけいな保険なのかなあ、と悩んでしまったり…。
Commented by an-dan-te at 2011-02-20 21:12
ゆかりどんぶりさん、
またろう的な子は、中学受験も向かないし、ぶっちゃけ公立中も向かないという困った状況になることがあるのですが(そちらのエジソン君がどうなのかはわかりませんが)、だから、あまりいわゆる中学受験的な(またろう族にとっては)不毛な努力をしないで入れる私立で、よい環境と面倒見であるような学校が見つかれば入れてしまうということも考えられます。ともかく、無理をすると親子で疲弊しそうなので(-_-;;
Commented by an-dan-te at 2011-02-20 21:30
donko-3さん、
なるほど~絵ですか。よくわからないけど、ピアノ系とかよりは時間の制約的に、受験との両立もしやすいでしょうか?? でも本人がその気にならないんだったら、難しいですよね。親が保険をかけたければ、説得してみるしかないですね(^^;; また、保険であれば高校受験のときでもいいやと割り切るか。

ところで、ここまで書いてから、donko-3さんのブログを見に行きました。息子くんの作品すばらしい!! かっこいい!! そっちに進みたくなるのも納得です。
Commented by nonchan at 2011-02-21 01:32 x
中高一貫であるということは、メリットでもありデメリットでもありますよね。
息子は、小3から始めたスポーツを、小6の1年間だけ休んで中学でも部活で続けてますが(もう6年以上もやってるってことになりますね。そりゃ飽きるのもしょうがない)、完全に中だるみ状態。ここまで来たからには高校までは続けるとは言ってるけど。
顔ぶれが変われば刺激もあるんでしょうけど、一貫校だと部活のチームメイトもずっと変わらないんですよね。
(高入もある学校だけど、高入組はカリキュラムに追いつくのに必死で部活なんかやってる場合じゃないらしく、運動部にはほとんど入らないようです)
もし公立中に行ってたら、高校からはたぶん違う部活に入って熱中してたかも。
一貫校でも、途中で部活を変わるのはもちろん可能だけど、それなりにエネルギーのいることだし、息子の場合はそこでエネルギーを使うよりも惰性で同じ部活を続けるほうを選んでるという感じです。
Commented by ゆかりしょう5まま at 2011-02-21 01:35 x
いつだって、迷いだらけですよ!
今でも…最近だって、他の大学受験したいとか言い出すし!!(その大学の先生からお誘いがあったからなんだけど)
自分の学校の先生に相談したら、当然引き止められました…
ど~するのかな?
アドバイスしようにも、親の意見なんてまったく聞かないし…
小さい頃からピアノだけやってた訳でもありません。絵画教室も大好きで、ピアノと同じくらい熱心に通ってました。それ以外の習い事も、あと2つ、すべて小6まで続けました(中学では美術部で部長も)
4年生になって、お友達が受験塾に通いだすと「受験したい」
公文式教室のベテランの先生に相談したら『どっちでも大丈夫だけど、オールマイティなタイプ(内申点取れるタイプ?)だから、公立中→高校受験でもいいんじゃない』
との事だったので
『ちなみに行きたい中学あるの?』と聞いたら、「○○に行きたい!」『もし音楽科に行きたいのなら、高校からしかないから、中受では無理。中受して、他の中高一貫の学校に入ったら、その高校を受験するのがたいへんになるかもしれないよ』
「なら受験しない」
もちろん、その時「行きたい」と言ったのが、現在通っている学校です
Commented by hiro at 2011-02-21 02:58 x
はじめまして。毎日楽しく読ませていただいています。私も今、まさに悩んでいる問題です。
昨年、Nで中受し、一貫校に通う娘がいます。
夫も私も兄弟姉妹揃って私立中高でしたので、高校受験に疎く、娘も小三から塾通いをしたのですが…。
ずっと一生懸命続けていたピアノは、同門の音楽科、音大、ピアニストをめざすお友達たちとレベルも考え方も差がついてしまい、娘自身がつらくなってしまって、先生をかわることを考えています。日特の早退や、カリテやセンターの後日受験は当たり前、前受け校の入試日の午後にも高名な先生のレッスンを受けたりしてブランクのないように、睡眠時間を削って努力してきたのに…です。
学業とお稽古の両立は本当に難しいです。
でも、やっぱり私も人生の保険としての中学受験なしでピアノに熱中させることはできなかったかな。コンクールなどですごく秀でていれば考えたのでしょうが。
Commented by mimi at 2011-02-21 09:23 x
受験真っ最中の時にコメントさせていただいたmimiです。

長女の受験も何とか乗り切り(慌てていたのは私だけだったかも?)山のような入学準備品をもらって帰って一息ついて。
新四年生なる次女の受験を考えなくてはいけない時期になりました。
(面倒くさいので)一度通ってわかっているNにお世話になる予定ですが、次女はピアノが(まずまず)上手。小3でショパンを(子供レベルですが)弾きこなします。

ただ、次女の周りのピアノ仲間はそんな子はざらにいるし、彼女自身がピアノの道に進むよりは勉強のが好き!というので、受験の渦にもう一度身を置いてみようかと思っていますが。。。音大に行ってほしいとは思っていないものの、ちょっとやっぱりもったいない気も。。。

できる、と好きが一致いていない場合も
親は悩みますよね~。

長女の場合はそのレベルまでいかなかったのに
本人はピアノ続ければよかったな(時間的には無理だったのですが)とちょっと後悔しています。
第一志望の一つ(二つあったので)に受かったから
良しとしないとね!

…まとまりのない文章ですみません。
正直受験明けの母はもう少し休ませてほしい(^-^;)
Commented by BABAR at 2011-02-21 11:08 x
後輩のBABARです。久しぶりに出てきました。

>熱中できるものが小三・小四時点ですでに見つかっていれば公立中コース
に進みSを「勇退」(^^ゞしたうちの長男です。。
うちの子はうちの子!と割り切ったはずが、周りの中学受験が終わり、素晴らしい学校に進む子たち&母たちの晴れ晴れした顔をみると(その前にその方々がどんなに大変だったことはすっかり忘れて)あー我が家はこれから三年どうするんだと落ち着かない気持ちになります。

全く経験がなく、どうやら複雑怪奇なシステムの高校受験に突入します・・
年明けからクラブチームに入った本人の頭の中にはボールしかなく・・怖い状況ですorz
Commented by an-dan-te at 2011-02-21 12:43
nonchanさん、
なるほどー。中高一貫の部活で「たるむ」っていう部分もあるのですね。
そういえばこじろうの学校の場合、中学が終わるといったん引退になって、高校の部活に新たに入りなおす形になります。こじろうの部の先輩たちは、わりと同じ部を続けている人が多いみたいですけど、高校だけの部もありますし、かなり動きがあるようです。
そうやっていったんシャッフルするほうがいいと思ってるのかもしれませんね。あ、あの学校は高入でもふつーに部活やります(笑)
Commented by an-dan-te at 2011-02-21 12:48
ゆかりしょう5ままさん、
そうなんだ…。傍からみるとただすんなりいってるみたいに見えるけど、そうね~ゆかりちゃん何でもできるし迷う余地がむしろありまくりって感じですかね。

> もちろん、その時「行きたい」と言ったのが、現在通っている学校です
なんだかんだといいつつ本人的にはやりたいことがはっきりしてるんじゃないですか?
Commented by an-dan-te at 2011-02-21 12:53
hiroさん、
塾拘束時間の多いNに通いながら、習い事の中でも拘束時間トップクラスと思われるピアノとの両立なんて、ほんとスーパーで頭が下がります。

幸い、もう保険もかかった(^^;; わけですし、ここから先は、ぬるく楽しく続けるもよし、音楽の道にまた邁進するもよし、ご本人次第。少し時間をかけて自由に迷えますよね。
Commented by an-dan-te at 2011-02-21 13:06
mimiさん、
ともかく第一志望の合格おめでとうございます。
まぁしばらくのんびりしてもバチは当たらないんじゃないですか。新四年生ですし。塾スタートを遅らせてもどうってことないし、あるいは塾に行かせておいてお任せでも。

確かにショパンを弾ける小三、すばらしい~と思うし、でもそれで誰でもピアニストになれるというものではなし、ご本人が
> 彼女自身がピアノの道に進むよりは勉強のが好き!
というなら迷う部分はないような気が。逆なら悩むのもわかるけど。

趣味の音楽はいいですよ(^-^) いつでも遅すぎることはなく、どんなレベルであっても楽しめます。うまけりゃうまいで、本業がしっかりあればコンサートも開けますしね。

ま、いずれにせよ、四年の間は迷っててもノープロブレムでしょう。
Commented by an-dan-te at 2011-02-21 13:17
BABARさん、
高校受験は、ほんとにわかりにくくて納得いかない部分がありますが、かける時間の総量というか、特に親がやらなきゃいけない部分は中学受験より少ないはずなんですよ。よほどのまぬけ(例: またろう)を除けば。

> 年明けからクラブチームに入った
それは盛り上がっているでしょうね(^^)
まずは勉強より青春ですね!!

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