緊張と解放   

今年もこの特別な日がやってきました。

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こんなに凝縮された緊張を味わう場面も滅多にないと思います。受験を除けば、私が最も緊張するのはピアノの発表会ですが、緊張もその場だけのもので、前日から眠れないなんてことはもちろんありませんし、仮に風邪を引いて出られなくなったりしたとしても、がっかりはしますけどそれはそれだけのことです。

中学入試の場合、ほんとうに行きたい学校に行けるかどうか、というのがこの一日にかかっていることが多く、しかもそこから日をおかずに連続で入試ですから、独特の雰囲気があります。事前の、「絶対インフルエンザにかかりたくない」という緊張まであります。高校受験でも、大学受験でも、日程がばらけていますからここまでの緊張はしませんでした。

でも緊張は、しないほうがいいというものでもないと思います。もともと、ここぞというときに緊張するのは人間として自然・当然の成り行きで、むしろ緊張することで、常日頃とは違うレベルの集中をすることができるということで、合理的な反応なのでしょう。

思えば、子どものころに出ていたピアノ発表会では、たいていふだんよりよく弾けた記憶があります。適度に緊張することで、気をそらさず、つっかえないで弾くことができていたのでしょう(発表会に出たのは小学校三年生が最後)。ところが、そこから30年おいて、大人になって初めて出た発表会はそりゃひどいものでした。頭の中は真っ白、手はこわばって自分の手じゃなくなったかのよう。必死に手を鍵盤に叩きつけるようにして弾き終えましたが、ほんとどうしようもない演奏でした。

それから、発表会のたびに工夫を重ね…でも、緊張をしないですませようという試みはことごとく失敗に終わり、出番の直前までものすごく平常心でいけちゃったときなんか、かえってほんとに舞台上に足を一歩踏み出したら常ならぬ気分になり舞い上がってしまったりして、うまくいかないものです。でもだんだん、緊張したときでも、このくらいのことはできるという見込み、自分に対する限定的な信頼ができてきて、地に足が着いてくると、緊張しなくはならないのですが、緊張してもそれなりに弾けるようになってきました。

そのうち、緊張して弾いているときに、むしろ普段より素敵なふくらみのある演奏ができる瞬間があったりして、これこそが発表会(聴いてくださる方がいる生演奏)の醍醐味でしょうか。

悪い緊張、良い緊張というものがあるようです。良い緊張をしているときは、ふだんより大きなパワーが出せるのですよね。

中学受験をする子どもたちは、微妙な年齢です。私が小学校三年生で「エリーゼのために」を発表会で、ふだんぜったい何度かつっかえるのにほぼノーミスで弾けたりしたのは、子どもならではの怖いもの知らずというか、余計なことを考えないので緊張も少ないのでしょう。それよりは六年生、ずいぶん大人に近づいて、余計なことも考えられるようになっています。

それでも、あれこれ考えられるというのは、確実にそれは成長というものです。模試などこれまでの経験を通して、緊張を味方につけるコツもだんだんわかってきていることでしょう。

そして、緊張のピークである2月1日を乗り越えて、一転して弛緩するとむしろ2月2日のほうが要注意になることもあります。

こじろうは、熱望する第一志望の入試を終えて、2月2日の朝はめちゃくちゃハイになっていました。その一方で、昨日の試験結果がめちゃくちゃ気になっていたわけで、平常心からは程遠い状態にありました。

2月2日の午後には、実質的な第二志望を受ける予定になっていたのですから、ここは大事なところで、それなのにだいぶ危険な心理状態にあったといえるでしょう。でもここから、2月2日午前の学校の入試を通して落ち着いて集中する時間を過ごし、さらに昼の移動時間では父よしぞうの適切なフォローによって気持ちを立て直し、午後校では特待を勝ち取ることができました。

よしぞうの道中記は、難しい2月2日に、全力を出し切るためのヒントになるかもしれません。もしお時間がありましたら→「本番道中記 2/2 移動編(byよしぞう)」をご覧ください。

受験日程をすべて終えて、真の解放が訪れるとき、悔いのない受験となりますように。

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by an-dan-te | 2011-02-01 12:35 | 中学受験 | Comments(0)

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