「偏差値輪切り」のよいところ   

先日、「【志望校選択】全落ちで公立中に行った思い出」では、「偏差値輪切りの発想」が良くない表れ方をした体験を書いている。

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つまり、その発想「だけ」に絡めとられた学校選びというのは、うすっぺらい。そんな学校選びをしている人には、
「ここでは、あなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの。」(by ジーナ@紅の豚)
といってあげるといいかもしれない(^^;;

しかし、「偏差値輪切り」に意味がないといっているわけでは、もちろんない。むしろ、子ども(たち)に中学受験という選択肢を示唆した動機のまず1つ目は「偏差値輪切り」にあったといってもいいくらいである。

中学受験をして私立中に入ったとき、まず公立中と大きく違う点は、「偏差値輪切り」されていることだ。
先生は、ターゲットを絞りやすいので授業が組み立てやすい。生徒たちも、授業を受けとめやすい。
そして、その学校を巣立って進路を定めていくにあたっても、近い狙いを持つ子がそばにいる確率が高く、刺激や参考情報が得られやすい。

…これは、ごくわかりやすい面での、私学の利点である。

ここでいう「偏差値輪切り」は、とりあえず大手塾の模試を何回か受けた平均、のようにとらえてもかまわないし、ある入試問題でふるいにかけた結果、ととらえてもかまわない。どちらでも大きくは違わないが、微妙には違う。そして実際にある学校に通う子どもの集団は後者に対応していて、学校選びのときには前者しかわからない。

ま、細かいことはおいとくとして、「偏差値輪切り」と勉学面が強く関連しているのは当たり前だ。しかし「偏差値輪切り」の意味はもっと幅広い。

私が公立中からJGに転校して、感動したのは授業が快適だったことだけではない。

ひとつは、いじめがないこと。みんなそれぞれ自分の好みと関心にしたがって熱心に何事かに向かっており、わざわざ他の人にいじわるするというメンタリティーの人がいない。ある程度、というか、なんらかの意味で等質な集団になっているから、そんなことをする必要がない!?

もうひとつは、話が合う人がたくさんいること。話のノリやテンポが合いやすい。興味のある話題は人それぞれだけれども、ニッチなところでもちゃんと相手がみつかる(笑)

それと、少し違うけれど、校則がほとんどなく、各々勝手にやっているようでいて、それでも誰も困っていないという状態が作り出されていること。

これらの違いは、偏差値輪切りの成果なのか、あるいは校風というもの(選ばれる対象としての)なのか、またあるいは入学してからの薫陶(?)のたまものなのか、切り分けることはできない。できないけれども、ある部分までは強力にやはり偏差値輪切りの効果だったのでは、と思っている。

今年になって、いくつかの女子校を回り、その色合いの違いを楽しんだ。偏差値的に似たようなところに載っている学校でも、学校によって「色」がまったく違うことは確かで、どちらがいいかは好みの問題だと思う。でもたとえば偏差値差が10くらいになると、学校の色合いの違いのほかにも、「偏差値輪切り効果」による雰囲気の違いが感じられるようになる

そういうことを見ているうちに、やはりはなひめにも、きちんとこれから二年間は自分のやれる範囲でせいいっぱいがんばってみて、そのうえで「偏差値輪切り」されてみたらどうかという気がしてきた。つまり、「そこそこ勉強して、いけるところに行く」ではなくて、「本気に勉強して、どこまでいけるかやってみたうえで、自分に似合う学校に行く」ということだ。

はなひめの意向は、まだ混沌としている部分があるけれども、少しずつ整理して二年後には迷いのない選択ができたらいいと思う。

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by an-dan-te | 2010-10-27 13:00 | 中学受験 | Comments(4)

Commented by yoyo at 2010-10-27 18:20 x
そうね…。
たとえば 私たちにしてみても、
偏差値10違う学校で 同じような友達を作れたかというと それは ちょっと ありえないと思うし^^;

テンポのいい会話や 興味の対象の広さと深さ。
常識にこだわらない価値観…は 校風かもしれないけれど、それも偏差値効果でしょうね。
進学校らしいところは 全然ないんだから
そのあたりが あの学校の価値でしょうね。
Commented at 2010-10-28 00:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2010-10-28 12:42
yoyoさん、
JGは別に授業とか指導とかしっかりしてるわけじゃないから(笑)価値はひたすら、「ピアの教育力」ってやつですよ。でも塾でもなんでも、そういうことが結局大きいのかなと思うの。

こないだJGの文化祭をみたら、昔よりさらにすごいとんがり具合で、エネルギーに溢れていました。その中で「しっくり似合う」子は大きな価値のある六年間を過ごせると思います。はなひめにはちょっとだいぶ違うなとも思いましたけどね。
Commented by an-dan-te at 2010-10-28 12:50
***(2010-10-28 00:54)さん、
記事にも書きましたように、輪切りには輪切りの意味があると思うし、でもほかにもいろんな要因があります。だから偏差値からみるとずいぶん幅のある結論になるのはぜんぜん不思議なことではないですよね。入試がスタンダードから外れている場合はNの結果偏差値などもあまり確かなことを語りませんし、「似合う」という直感のほうがだいじです!!(^^)

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