こじろうが御三家を目指さない理由
2009年 01月 24日
もし、中学校の値打ちが東大合格実績で決まるものならば、こじろう第一志望校の値打ちはゼロである(笑)
一方、偏差値表をみると、こじろうの第一志望校の周辺には、すぐ横にMとか、数ポイント上まで見ればAとか、御三家ではないけど進学校のKTとかが並んでいる。いずれもすばらしい「合格実績」を出している学校だ。そのへんから、「どうして?」と思われることもあるのかもしれないけど…
しかし、はっきりいって、こじろうの尻をいくら叩いても、これらの学校に受かりそうな気はあまりしない(*)。
なにしろ、昨日書いたような事情での中学受験、しかも新五年スタートだし、言語能力その他勉強をするのに必要な力を突貫工事で立ち上げながら、得点に必要なもろもろも詰め込んでいかなければならなかったわけで、かなりアバウトなつくりになったことは否めない。
実際、途中式のきちんとした残し方とか、自分の頭を整理できるノートの作り方とか、勉強内容を自分で決められるようになるとか、そういう、質の高い勉強を積み重ねていくための土台を固めるほどの余裕はなかった。
だから、こみいった見慣れない問題文を素早く読み解く力も足りないし、必要な内容を素早く拾ってつないでわけのわかった日本語で表現する記述力も圧倒的に足りない。自分の頭で考えてしっかり記述することを求める、上記のような学校とこじろうの間には、偏差値のポイントで見るより大きなギャップがあると感じている。
そんなわけで、行こうと思ったって行けないとは思っているが、別に入れないから目指さないというだけでもない。こじろうにとって、現在の第一志望校は「よりよい選択」だと思っている。
こじろうは、中学受験をさせてみて望外の成果(合格という意味ではなくて)を得て、なんとかこの先、勉強をすることができる力をつけることができたと思う。それで次に気になることといえば、やっぱりこじろうが勉強よりもっと苦手なこと…
それは、人間関係と、それからなにより、自分が何になりたいのか、何をしたいのか、どうなると幸せなのかを掴む力である。
こじろうは、小さいころからまたろうの金魚のフンとして遊ぶことが多く、遊びを自分で創ることも、友人関係を自分でつくることもあまりしないでいた。経験が少ないことがうまくなるはずもないし、また、もともとかなりそのへんの素質が足りないようにも見える。
中学受験という「水」になじんだことからわかるように、こじろうは、順位だの偏差値だのそういうわかりやすい競争に身を置くことがけっこう好きだ。だから、大学受験を目指す空気の中にいると、大学合格をメインの目的に置いただけで「間が持ってしまう」危険がある。かつての私のように。その先のほんとうに大事なことを考えようともしないで。
中学に入ったあとは、勉強も部活も、友だちとだべることも、そして恋も、どれがえらいとかえらくないとかいうことなく、全力で打ち込んでほしいと思う。そして大学に進むころには、自分の進みたい道があって、そのうえで自分にとっての「勉強をすることの必然性」というものがつかめていたらうれしい。
大学受験に全力を尽くし、大学で遊びまくった母より、心からのメッセージ(^^)
* * *
はなひめの熱、下がりました。今のところ他の家族は無事。
明日はこじろう二回目の本番です。私にとっては初つきそい。
(*)ここについてよしぞうから異論あり。本人が「熱望して」とことんがんばった場合、届くことはありそうだったけれども、とてもそのように誘導する気はしなかった、というのがよしぞう意見。
今日の献立:
焼き鮭、納豆、めかぶ、大根とごぼうの味噌汁、ごはん、きゅうり糠漬け、みかん
by an-dan-te | 2009-01-24 13:39 | 中学受験 | Comments(13)
こじろうくんの第1志望校値打ちゼロ発言には笑ってしまいましたが。(何も知らないのにごめんなさい)
私の場合は、娘の中学受験は
みんなが走っているから何だかしらないけど一緒に走ってついていった、というか
みんなが並んでいるから私も並んでみた、的に始まったかも。
なので、アンダンテさんがまたろうくん・こじろうくん、それぞれに深く考えて導いているところがえらい!と思います。
うちは、塾の先生から、記念受験は勧めないからやめなさい、と言われた学校を受けさせる予定です、
ちょっと恥ずかしいけど、でも、本当に行きたいと思っている学校は別の学校です。
あと1週間となって、すっかり混乱している私、へんなコメントでごめんなさい。
またアンダンテさんの次の楽しいお話を楽しみにしています。
>わけのわかった日本語で表現する記述力も圧倒的に足りない。
「わけのわかった日本語」・・・あまりにも息子に当てはまるので笑ってしまった訳です(^^ゞ
4年生から通塾しているのにも関わらず、最近やっと日本語が4年生並みというところでしょうか!?
人間関係作りだけが得意な息子もアンダンテさんが願うように「自分の進みたい道」を徐々に見つけて行けたらいいな~と思っています。
>どれがえらいとかえらくないとかいうことなく
このお言葉にはホント共感します(^^)人生って全部まとめてナンボなんですもの♪
※はなひめちゃん良かったですね。これからもっと寒くなりますからお大事にして下さいね。
第二志望の進学校に合格をいただき、これで2月の第一志望の付属校に余裕をもって挑戦!と思っていたのですが、とてもゆれています。
1月の進学校と2月の付属校は偏差値はほとんど同じ。
付属はアンダンテさんがお書きのようにもちろん東大ゼロ。
でもウチは両親ともに優秀でなく、東大とかは子供に全く想定していないのでいいんですが、でも・・・
11歳の時点で(子供は究極の早生まれ)大学まで親が決めちゃっていいのか?
子供の可能性を狭めてないのか?
付属にはいったらのんびりまったり目標がなくなってしまうのでは?
と、ここにきて悩んでいます。
合格いただいた進学校も子供も親もかなり気に入っている学校だけに、第一志望に落ちれば、悩む必要もないわけなのですが。 贅沢な話かもしれませんが、2月校に合格して欲しいような、して欲しくないような、複雑な気持ちです。
この期に及んで全く情けない母です。
ほんと、みんな走ってるとつられてしまって、なんだか冷静ではいられなくなるんですよね…
> あと1週間となって、すっかり混乱している私、へんなコメント
> でごめんなさい。
いやいや。迷いだすときりがないし、この一発勝負の緊張感がなんともストレスで。私もそうとう「キテル」みたいです。ここ一週間のブログを読み返すと、このテンションちょっとすごっ(笑)…逃避行動ですね。
6年間の学生生活の間には勉強以外で苦しいことも出てきますが、周りが優秀であるだけに相談しにくく一人で悩み、しかも学校によってはそんな子をフォローせずに良く言えば自由にして置き、最後にはにっちもさっちも行かなくなるケースもありますよね。また、私達の時代は戦後最も大変な学習要領であったこともあり、色々な事件が発生した学校もあり、あの厳しいカリキュラムや閉塞感では仕方ない、という学校もあったように思います。
また、現在では当時と社会が変わり、民間企業数社に勤めた私の個人的な感想ですが、(御三家に限らず)意外に男子校卒の上司が優秀な女性の使い方が判らず、トラブルになっているケースがままある気がします。
20世紀までは何とか男性社会の論理で押し通せたが、21世紀もそれをごり押しして失敗、のケースですね。優秀な共学校出身男性はそれが自然な人が多いかもしれません。(無論両方に例外あり。)
まともな文章を書けるようになってくれたら、ぐっと世界も広がるしおもしろいと思うんですけどねぇ…ちょっと、話が遠すぎて間に合わなかった感じです。
ところで、私は中学生ごろまで、作文も感想文も大嫌いで、書くのは苦手だと思ってたんですよ。人は変われば変わるものです。大変身したこじろうを見てみたい。
その状態で第一志望に臨めるのは心強いですね。
> 2月校に合格して欲しいような、して欲しくないような、
> 複雑な気持ちです。
実際のところ、親がすごーく気を揉んでるわりに、付属にいっても進学校にいっても結局は本人次第なんでしょうけど。結果的にどちらに行くことになったにせよ、親が学校選択にこめたメッセージがそのうちわかってくれたらいいかなと。
人類の半分は女性なんだしね。少なくとも「いる」ことに慣れて過ごすほうが自然かなと(笑)
夫婦とも(中高は)別学出身で、友人にも別学出身が多かったので、大学時代の人間関係を思い出すと、お互い不慣れであるための失敗というか行き違いというか…これ以上はここには書けない…
(注:こじろう受験予定の中には別学もあり)
新5年の息子がいて、2月からNに通います。それだけでなく、こじろうくんとまたろうくんの特徴にとても似ているので、勝手に親近感を持ってしまいました。(いや、お二人ほど優秀ではないのですが、言語力が壊滅的なところとか、物の整理ができない、人の話が聞けないetc.etc...)
とても参考になることが多く、本当に感心しております。本を出して欲しいくらい! そこで、ひとつだけお願いがあります。どうか、どうか末長くこのブログを続けて下さいませ。(私が気に入っていたブログはなぜか、よく途中で閉鎖されてしまうので。;_;)
あと、本当にもう少しですが、よい結果をお祈りしております。
> 4日かけて全部読んでしまいました。
うわー。それはたいへんでしたね。私の文章長くてくどいし(笑)
でもありがとうございます、うれしいです。
> 末長くこのブログを続けて下さいませ。
大丈夫ですよ~
元が受験ブログじゃないので(ほんとか??)
受かっても落ちても「優雅な生活をめざして」続きます!!